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ロシア、ウクライナの穀物輸出を阻止しようと「NATO加盟国」ルーマニア隣接のドナウ川下流倉庫を攻撃

ロシア、ウクライナの穀物輸出を阻止しようと「NATO加盟国」ルーマニア隣接のドナウ川下流倉庫を攻撃

Posted July. 26, 2023 08:24,   

Updated July. 26, 2023 08:24

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ウクライナ南部の穀物輸出港湾都市オデッサを一週間連続で攻撃したロシアが、ドナウ川下流の穀物倉庫まで攻撃した。穀物輸出の迂回路であり、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のルーマニアと最も近いところを攻撃したのだ。

24日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、オデッサから南西に約200キロ離れたドナウ川下流の港町レニの穀物倉庫がロシア軍のドローン(無人機)の攻撃を受けた。ウクライナとルーマニアの国境地帯であるドナウ川三角州にあるレニは、オデッサを通じた穀物輸出に代わる拠点として注目されている。レニの軍事行政責任者のオルレ・キーファー氏は同日、テレグラムを通じて、4時間にわたって続いたドローン攻撃で7人が負傷し、ドローン3機を撃墜したと明らかにした。

ロシア軍のレニ攻撃により、同日午後、国際穀物価格は6.2%上昇した。ウクライナとルーマニア、モルドバの国境が接するドナウ川三角州地域では、最近毎月ウクライナの穀物200万トンが輸出されていた。同紙は、今回の攻撃が黒海の穀物輸出の迂回路まで遮断し、世界の食糧安全保障を脅かすとともに、昨年2月のウクライナ侵攻後、ロシア軍がNATO加盟国の領土に最も近いところを攻撃し、西側諸国と直接軍事対峙する可能性を高めたと分析した。

ロシアの今回の攻撃は、首都モスクワの国防省近くの建物2棟がウクライナのドローン攻撃で一部破壊された後に行われた。ウクライナの副首相は、「モスクワとクリミア半島に対するドローン攻撃がさらに行われるだろう」と述べた。米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は同日、定例記者会見で、「(ウクライナ軍が)ロシア領内に攻撃することをわれわれは支持しない」と述べ、ロシア本土攻撃支援の可能性に線を引いた。


趙은아 achim@donga.com