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墓碑銘

Posted March. 11, 2023 08:08,   

Updated March. 11, 2023 08:08

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私たちの春は常に新しい春だ。詩人、趙炳華(チョ・ビョンファ)の『毎年春になると』には、「いつも春のように新しく」という一節がある。その言葉通り、春は新しさの象徴だ。新芽、新学期、新しい友達で満たされた春は、人の心まで新鮮にする。

しかし、春は果たして新しいだけだろうか。3月の輝きは不思議な既視感がある。春になると「私が知っているあの春が来たな」という安堵感もある。春は新しいものであると同時に古いものでもある。見知らぬ春が私たちにやってきたのではなく、私たちの春がついに私たちに戻ってきたのだ。

再び戻ってくることを指して「回帰する」と言う。回帰は単に直線上の時間を遡るのではなく、円形に循環を描きながら戻るという意味がある。だから回帰は戻ってきて嬉しいことであり、帰るべき場所を探して帰ることであり、だから当然のことなのだ。しかも回帰は決して珍しいことではない。生命と人生において回帰は非常に自然な本質である。

回帰する季節の美しい回帰を迎え、回帰の理を扱った一遍の詩を紹介する。タイトルは墓碑銘だが、憂鬱でも暗くもない。すべては死に、すべては最初に戻ってくるという話だ。私が私の中に消える前にすべきことを考えてみる。私によくしてあげ、あなたにもよくしてあげ、帰るときはうまく帰りたい。この春はもっとよく生きたい。