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「タルチュムは身分社会の不条理を風刺するドラマ」

「タルチュムは身分社会の不条理を風刺するドラマ」

Posted December. 01, 2022 08:47,   

Updated December. 01, 2022 08:47

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「『韓国のタルチュム』には、ある社会が含まれている。世界各地に仮面舞踏会が存在するが、タルチュムは身分社会の不条理を風刺するドラマという点で特別だ」

タルチュムが30日(現地時間)、モロッコで開かれた第17回ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会で、人類無形文化遺産への登録が決定した。2020年に「燃燈会・韓国の燈籠祭り」が登録されて以来2年ぶり。審査委員らは、「韓国のタルチュム」を「特別な芸術劇」と称賛した。

タルチュムが登録され、韓国は01年の「宗廟祭礼および宗廟祭礼楽」を皮切りに、計22のユネスコ人類無形文化遺産を保有することになった。今回登録されたタルチュムには、国家無形文化財「河回別神グッタルノリ」など伝統タルチュム18種が含まれた。

人類無形文化遺産は、世界遺産のようにある場所に存在するわけではないため、登録過程で申請書が決定的な役割を果たす。韓国は登録を申請して一度も失敗したことがない。20年、文化財庁世界遺産政策課に勤務していた時、登録申請書を作成したパク・ヒョンビン国立文化財研究院美術文化財研究室長(47・写真)は、電話インタビューで、「タルチュムは身分制社会の不条理を表わし、両班(ヤンバン)文化を風刺するというストーリーを持つという点を強調した」とし、「身分差別で抑圧された平凡な人々の声を代弁してくれる社会的文化遺産」と指摘した。韓国のタルチュムを英文で「仮面舞踏劇(Mask Dance Drama)」としたのもこのためだという。

韓国がユネスコ無形文化遺産政府間委員会委員国に選ばれたのも肯定的な要因となった。20年9月、フランス・パリで開かれた「第8回ユネスコ無形文化遺産保護条約締約国総会」で選定されたが、登録を最終的に決定するポストであるため影響力が小さくない。パク氏は、「当時、アジア・太平洋地域は一つの席をめぐってインドと角逐を繰り広げた」とし、「パンデミックで委員に直接会うことができず、資料を作って178の条約締約国に電子メールで伝えた」と話した。

「韓国の文化遺産を登録する過程で積極的に声を出すことができる場所です。中国と日本はすでに委員国に含まれています。韓国が外れてはいけません」


イ・ソヨン記者 always99@donga.com