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米国防戦略、北朝鮮の脅威に「対処能力を維持」…ICBM迎撃に予算26億ドル計上

米国防戦略、北朝鮮の脅威に「対処能力を維持」…ICBM迎撃に予算26億ドル計上

Posted March. 30, 2022 08:41,   

Updated March. 30, 2022 08:41

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バイデン米政権が28日(現地時間)、安全保障政策の指針「国家防衛戦略(NDS)」で、中国とロシアに対する対応を最優先の順位とし、北朝鮮、イラン、他の過激派組織を含む脅威に対処する能力も維持するとした。バイデン政権は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を防衛するために、早期配備の必要性が議論されていた次世代迎撃ミサイルの予算に26億ドル(約3兆ウォン)を計上した。

米国防総省は同日、2022年NDSを議会に提出し、中国を「最大の戦略的競合国」、ロシアを「深刻な脅威」と明記した。優先事項として、中国の脅威に対抗した米本土防衛や、米国や同盟国への戦略的な攻撃の抑止、インド太平洋地域での中国の挑戦および欧州でのロシアの挑戦の抑止を掲げた。米国防総省は、「中国は最優先課題」とし、「国防総省は中国に対する抑止力を強化するために至急行動する」と強調した。

18年、トランプ政権で出されたNDSは、北朝鮮を「重大かつ差し迫った脅威」と明示し、中国、ロシア、イラン、テロリストとともに米国の安全保障の5大脅威と指摘した。今回は、北朝鮮が米本土全域をターゲットにしたICBMを発射したにもかかわらず管理対象の脅威と提示し、北朝鮮核問題への対応の優先順位が後方に押されたのではないかという指摘が出ている。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com