カカオ創業者の金範洙(キム・ボムス)カカオ取締役会議長(55)が韓国最高の富豪になったと、米ブルームバーグ通信が29日(現地時間)報じた。
ブルームバーグ長者番付指数(BBI)によると、金議長は135億ドル(約15兆5000億ウォン)の純資産を保有し、123億ドル規模の純資産を持つ三星(サムスン)電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長を抜き、韓国トップの座についた。
金融監督院によると、金議長はカカオの筆頭株主で、14.12%(約9兆2254億ウォン)の持分を持っている。金議長は、カカオの2大株主(11.22%)のケイキューブホールディングスの株式100%を保有している。李副会長は、三星電子(0.7%)、三星物産(17.33%)、三星生命(0.06%)などの持分を保有している。
金議長の持分の評価額は、カカオ株価の高騰を受け、大幅に上昇した。カカオの株価が年明けから91%上昇し、財産規模は60億ドル以上膨らんだ。カカオは、モビリティやゲーム、ショッピングなど、事業分野を攻撃的に増やしてきた上、カカオゲームズの上場などで系列会社の企業価値が高まり、株価が上昇した。
ブルムバーグは、幼少時代、8人家族が一間の部屋で暮らしたほど貧しかった金議長が、自力で一家を成し、韓国最高の富豪になったことに注目した。金議長は今年初め、財産の半分以上を社会問題の解決のために寄付すると明らかにし、先月、非営利財団「ブライアン・インパクト」を設立した。
チョン・ナムヒョク記者 クァク・ドヨン記者 forward@donga.com · now@donga.com