「君はトルジャビ(初誕生日のお祝いの膳にいろいろな物を並べて、幼児にそのうちの一つを自由に取らせて将来を占うこと)の時、あれを掴んだんだって? わたしの心」
「あなた、ベビーカーでしょ? 私をじらすんだから」
ユーチューブの映像やミレニアル世代らが利用するソーシャルネットワークサービス(SNS)を見れば、このような書き込みを容易に目にできる。気の利いた言葉遊びを通じて失笑させるいわゆる「コメント遊び」だ。
ミレニアル世代の専有物と思われていた「コメント遊び」に最近、中年層が乗り出している。新型コロナウイルスの感染拡大で中年層もオンライン空間に止まる時間が増え、新しい遊び文化を楽しむようになったのだ。
中年層は、ミレニアル世代のように言語遊びを楽しむよりは、真剣かつ積極的にコメントに臨む。中年層の書き込みの特徴は、健康と関連したキーワードが多く、符号を多く使うとことだ。少女漫画に出てきそうな「ハオ」体を使ったり、携帯電話のキーパッドに慣れていなくて、二重母音を間違って書いたり、分ち書きができていない書き込みもある。とあるトロット映像にアップされた「うっ。歌声に気絶。外界から来ましたか。いい歌をたくさん歌ってくれてありがとうございます。健康でいてください。幸せな朝」などの書き込みが代表的だ。
中年層のコメントがたくさん見られるところは、主にトロット、株式、経済、赤ちゃん関連映像だ。100万人以上の購読者を保有する経済ユーチューブチャンネルには、老後破産に関する映像の書き込みだけでも900件を超えている。特に、自分を「5060世代」と表現した書き込みが多い。
中年層の書き込みのもう一つの特徴は、オンラインに止まらず、オフラインでのコミュニケーションを希望したり、ユーザー同士で応援する書き込みが多いことだ。とある経済チャンネルに掲載された「顔でも知っていれば、出会った時に温かい食事でもご馳走するはずだが、みんな頑張ってください^^!」などのコメントがこのようなパターンだ。新型コロナにより自宅にいる時間が増え、昨年からユーチューブの経済チャンネルをいくつか購読するというユン某さん(53)は、「私のコメントにいいねが押されたり返事が書かれると、共感してもらえるようで嬉しい」と話した。
大衆文化評論家のキム・ホンシク氏(東亜放送大学教授)は、「新世代は、過去に流行した文体を面白半分にコメント遊びにリサイクルしており、それに馴染みを感じると同時にトレンディさを追い求める中年たちがコメントに加わり、全世代にコメント遊びが広がっている」と分析した。
キム・テオン記者 beborn@donga.com