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台湾議会が米国産豚肉の輸入解禁で紛糾、豚の内蔵を議場にばらまく

台湾議会が米国産豚肉の輸入解禁で紛糾、豚の内蔵を議場にばらまく

Posted November. 30, 2020 08:39,   

Updated November. 30, 2020 08:39

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米国産豚肉の輸入をめぐって台湾の与野党議員が27日、議会で豚の内蔵を投げ合い、激しく衝突した。

AP通信などによると、衝突は同日、立法会の定期会議で、蘇貞昌行政院長の米国産豚肉の輸入をめぐる質疑応答の時に起こった。米国産豚肉輸入再開を反対する野党国民党の議員は、蘇氏が発言を始めようとすると、赤いバケツを壇上の前に投げた。バケツの中には豚の内臓が入っていた。

与党民主進歩党(民進党)の議員も負けずに豚の内蔵を国民党議員に投げつけ、乱闘が起こった。一部議員はレインコートを着ていた。豚の内臓で汚れたスーツス姿で殴り合う議員もいたと、米紙ワシントン・ポストは伝えた。

今年初めに再選を果たした民進党所属の蔡英文総統は、米国との関係強化などを考慮して、8月に米国産の豚肉と牛肉の輸入禁止を緩和する内容の行政命令を発表した。これを受けて、来年1月から台湾では、家畜の成長促進剤であるラクトパミンが添加された飼料で飼育された米国産豚肉の輸入が許可される。赤身を増やす目的で利用されるラクトパミンは、めまいや心臓異常などの副作用があり、台湾や欧州連合(EU)などでは使用が禁止されている。米国や韓国などでは微量の使用が許可されている。

首都台北では23日、国内の畜産業への影響や安全性などを懸念して米国産豚肉輸入の再開を反対する大規模なデモが起こった。民進党は、「食糧の無駄であり、おぞましい行為」として野党を攻撃したが、国民党は「(民進党は)野党だった時は米国産豚肉の輸入に反対し、与党になると立場を変えた」と非難した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com