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「世界2位」のインド市場が再び活気づく、三星、LGが中国企業を猛追撃

「世界2位」のインド市場が再び活気づく、三星、LGが中国企業を猛追撃

Posted November. 24, 2020 09:28,   

Updated November. 24, 2020 09:28

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中国に次いで世界第2位のスマートフォン市場であるインドが、新型コロナウイルス感染症の影響から急速に回復する様子を見せている。インドのスマートフォン市場は、中国企業が70%以上を占めて独走してきたが、最近、三星(サムスン)電子とLG電子が攻撃的なマーケティングで存在感を示している。

23日、市場調査機関・ストラテジー・アナリティクスによると、今年第3四半期(7〜9月)のインドでのスマートフォンの販売台数は計5240万台だった。これは第2四半期のスマートフォンの販売台数(1920万台)の2.7倍に相当する。韓国内のスマートフォン業界の関係者は、「ペントアップ(抑えられていた消費が爆発する現象)需要の影響で第3四半期の売上高が大幅に伸びた」とし、「新型コロナ以前のインド市場の成長に近いレベルまで回復したとみられる」と話した。今月、インド最大の祝日である「ディーワーリー祭」を前後に、各メーカーが積極的なマーケティングとオンラインでのスマートフォンの販売拡大に乗り出しており、第4四半期も大きな幅の成長が期待されている。

インドのスマートフォン市場は、年間1億5000万台の規模で、中国(昨年は3億6200万台)に次いで二番目に大きい。特にまだフィーチャーフォンを使う利用者が40%に達するなど、スマートフォンの普及率が低く、今後、成長の可能性が高い市場として挙げられる。今年上半期(1〜6月)の基準でシャオミを皮切りにビボ、オッポなどの中国スマートフォンメーカーのシェアが70%に迫るほど、中国が独走している市場だ。

三星電子が2018年、シャオミにインドでのスマートフォンの1位を渡した当時の両社の年間出荷台数の差は970万台だった。この格差は、昨年1190万台に広がり、今年第1四半期もシャオミが980万台を販売する間、三星電子は500万台の販売にとどまった。

しかし、第2四半期に入って韓国企業が強気を見せ始めている。新型コロナの直撃により市場が半減する状況で、三星電子はシャオミとの販売格差を50万台に縮めた。市場が回復した第3四半期も、三星電子は1220万台を販売し、シャオミ(1320万台)との格差を100万台に減らした。三星電子が中低価格のラインナップを拡大した戦略が功を奏したうえ、インドと中国の間の国境紛争で「反中情緒」が高まっているからだという分析が出ている。

インドのスマートフォン市場で5位内には入らなかったが、LG電子も今年5月と6月のスマートフォンの販売が、3月と4月に比べて10倍ほど伸びたことが分かった。LG電子は昨年、インド市場を攻略するために「インド向け特化、インドが先」の戦略を打ち出して、インド市場特化モデルである「W1O」を出した。10万ウォン台でもカメラレベルを高めるなど、コストパフォーマンスに注力したモデルで、インド消費者の間で話題となった。

LG電子は、早ければ今月末に戦略スマートフォン・LGウィングをインド市場に投入して、このような雰囲気を持続させる計画だ。LG電子の関係者は、「スラッシュギア、トムズガイド、ギズモードなどの海外情報技術(IT)専門メディアで、LGウィングのマルチタスクなどについて好評が相次いだ」とし、「インドでも独特のフォームファクタで勝負に出る計画だ」と語った。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com