Go to contents

選挙結果受け入れぬトランプ氏、今度は「報復」人事

選挙結果受け入れぬトランプ氏、今度は「報復」人事

Posted November. 11, 2020 08:43,   

Updated November. 11, 2020 08:43

한국어

トランプ米大統領が9日(現地時間)、エスパー国防長官をツイッターで突然解任し、トランプ政権終盤の内部混乱が現実になっている。政権交代期のレイムダック現象が加速化する時に、トランプ氏が外交安保の核心要人を追い出し、政府省庁を揺さぶっているのだ。国防分野のリーダーシップが弱まった状況で、イランや北朝鮮が武力挑発を強行する場合、対応に支障が生じる可能性も懸念されている。

エスパー氏の解任は早くから予想されていた。エスパー氏本人も、大統領選の結果が出た直後、準備していた辞表を出そうとしたという。エスパー氏は6月初め、トランプ氏が人種差別抗議デモの鎮圧のために連邦軍を投入しようとすると、その根拠になる反乱法の発動に反対する考えを記者会見で明らかにした。当時、トランプ氏は激しく怒ったという。エスパー氏はその後、7月に、トランプ氏が擁護してきた南部連合旗の軍内の使用を事実上禁止し、トランプ氏と再び衝突した。

 

しかし、外交安保の核心である国防長官の人事が政権交代期になされるのは非常に異例だ。米政権内部の落ち着かないムードに乗じて、イランなど米国と敵対関係にある国家が武力挑発を図る可能性があると懸念されている。特に、バイデン政権の発足後、核交渉を進めることになる北朝鮮が立場を有利にするために射程距離と破壊力を向上させた新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射など挑発を強行する可能性もある。米国防総省のリーダーシップの空白はこのような状況で、個別司令部を越えた米政権次元の総合的で戦略的な対応を困難にさせかねない。

このような可能性にもかかわらず、トランプ氏は国防長官の解任を強行し、またも「マイウェイ」の行動に出た。国防長官代行に任命された国家テロ対策センター長のクリストファー・ミラー氏は、今年8月に現職に就任したばかりで、3ヵ月も経たずに再びポストを移すことになった。ミラー氏は、国家安全保障会議(NSC)で大統領特別補佐官や国防次官補代理などを歴任した。

米紙ワシントン・ポストは、「政治的緊張と潜在的安保リスクに直面しているペンタゴンが、エスパー氏の解任でリーダーシップの混乱に陥ることになった」と指摘した。アダム・スミス下院軍事委員長は今回の解任について、「幼稚なだけでなく無謀だ」とし、米国を大きな危険に陥れかねない不安定な動き」と批判した。

 

官界では、「次は誰か」という声が出ている。トランプ氏が不満を表明してきたクリストファー・レイ連邦捜査局(FBI)長官、ジーナ・ハスペル中央情報局(CIA)長官の交代の可能性があるという観測も流れている。

トランプ氏は、人事権のほかにも退任するまで、経済や貿易、国内政策などの分野で大統領令を通じて権限を行使しようとする可能性が高い。米紙ニューヨーク・タイムズは2人の高官を引用して、「エスパー氏の解任は、トランプ氏がバイデン氏勝利の記事で一色のメディアに自分の名前を出すことができる機会」と伝えた。CNNは、「エスパー氏が解任された日は、米国の現代政治史で最も荒れた72日(トランプ氏退任までの期間)の初日と記されるだろう」と指摘した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com