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「暑いからつけて」vs「寒いから切って」、エアコンを巡るトラブル続出

「暑いからつけて」vs「寒いから切って」、エアコンを巡るトラブル続出

Posted July. 27, 2018 09:47,   

Updated July. 27, 2018 09:47

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「チリリン」

22日午後、ソウル麻浦区(マポグ)にあるとある大学図書館の閲覧室。誰もボタンを押さなかったのに、突然エアコンが終了音を出して切れた。暑さを避けて勉強しに来たチョン某さん(24・女)が再びエアコンの電源をつけた。しかし、しばらくしてエアコンから「チリリン」という音がして、再び電源が切れた。

後でわかったことだが、寒さを感じた閲覧室の他の利用者が、スマートフォンのリモコンアプリケーション(アプリ)で席に座ったまま、こっそりエアコンを切ったのだ。一部のエアコンは、同じ会社のスマートフォンにアプリを設置すれば、リモコンのように使うことができる。チョン氏は、「暑さや寒さを感じる基準が異なるので、最近閲覧室では『チリリン』の音がよく聞こえる」とし、「それにしても暑いのに、気が散るし、腹が立つ」と吐露した。

猛暑が続き、学校、カフェ、オフィステルなどのあちこちで「猛暑を巡るトラブル」が起きている。25日午後2時、ソウル冠岳区(カンアクク)のとあるカフェで会った社長のオ某氏(57・女)は、深いため息をついた。「カゴンジョク(カフェで勉強する学生)」に続いて、電気料金を節約しようとカフェに留まる「カフェ難民」までが登場したのだ。問題は、多くの人が来てコーヒー一、二杯だけを注文したり、最初から注文せず、熱だけを冷やしていく客が少なくないことだ。店のイメージが悪くなるかと思って、勝手に客に言い出すのも難しい。オ氏は近いうちに、カフェの入り口に「1人当たり1杯の注文」という文句を張り出すつもりだ。オ氏は、「最低賃金の引き上げで人件費が上がって耐えがたいのに、回転率まで落ちて心配だ」と話した。

オフィステルとワンルームなどでは「タバコを巡るトラブル」が起きている。26日に訪れたソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)にあるとあるオフィステルのエレベーターには、「ご自宅での喫煙を慎んでほしい」という呼びかけが掲げられていた。暑いという理由で、屋外の指定された喫煙場所に行かず、自宅内でタバコを吸う居住者が増えたためだ。他の住民たちはトイレの換気扇からタバコの煙が家の中に入ってくる被害を訴えている。このオフィステルの警備員は、「タバコの苦情が続出しているのに、どの家の住人が『犯人』なのか知る方法がなく、気をもんでいる」と話した。暑い天気で廊下に出したゴミが腐って、虫が増え、悪臭が広がっており、「ゴミの悪臭」もトラブルの火種となっている。

専門家は、暑さにより不快指数が上がっているだけに、お互いに配慮しなければならないと呼びかけた。慶煕(キョンヒ)大学精神健康医学科のぺク・ジョンウ教授は、「猛暑のため、感情のコントロールが難しくなるのは当然の症状だ」とし、「対人関係でより多く配慮し、理解してこそトラブルを減らすことができる」と語った。


具特敎 kootg@donga.com