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米国で反戦デモ拡散、「バイデンのベトナム」との声も

米国で反戦デモ拡散、「バイデンのベトナム」との声も

Posted May. 04, 2024 09:04,   

Updated May. 04, 2024 09:04

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米国はもとより欧州の大学でも、中東戦闘反対デモが広がる中、バイデン米大統領は「抗議する権利はあるが暴力はダメだ」とデモの自制を求めた。1週間ほど悩んだ末に出された緊急声明だが、賛否のどちらも満足させることができなかったと指摘されている。

バイデン氏は2日(現地時間)、ホワイトハウスで予定になかった演説を行い、「誰も混乱を引き起こす権利はない」とし、「秩序が最優先」と強調した。ニューヨークのコロンビア大学に続き、ロサンゼルスのカリフォルニア大学(UCLA)などで衝突事態が続くと、先月24日、「反ユダヤ主義デモは容認できない」と明らかにした8日後に公式反応を示した。AP通信などによると、2日現在、米全域では大学生約2200人が警察に逮捕または拘留された。

バイデン氏は演説後、「デモが中東政策に影響を与えるか」という質問に「いいえ」と答え、イスラエル支援中止の要求を一蹴した。野党共和党が要求する州防衛軍の投入も拒否した。ライス大学のダグロブ・ブリンクリー教授は米政治専門メディア「ポリティコ」に、「中道的なアプローチを取ったが、両側の怒りを和らげるには何の役にも立たない」と指摘した。

今回の事態が、バイデン氏の大統領選に打撃を与えるトリガー(引き金)になる可能性があるという意見もある。バーニー・サンダース上院議員(無所属・バーモント州)は、「人々は今回の事態が『バイデンのベトナム(Biden's Vietnam)』になる可能性があると考えている」と述べた。1968年、ジョンソン大統領(当時)は、ベトナム戦争反対世論で、最終的に再選に向けて出馬することを断念した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com