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NASA、火星内部調査の探査機を打ち上げ

NASA、火星内部調査の探査機を打ち上げ

Posted May. 07, 2018 08:12,   

Updated May. 07, 2018 08:12

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「第2の地球」候補とされる火星の内部を調査する初の無人探査機が米国で打ち上げられた。

米航空宇宙局(NASA)は5日午前4時5分(現地時間)、カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地で新型の火星探査機「インサイト」の打ち上げに成功したと発表した。NASAが火星の表面に着陸する探査機を打ち上げたのは、2011年に打ち上げられ2012年から活動している「キュリオシティ」以来7年ぶり。

 

インサイトは、「地震波探査および測地学(地球測量学)、熱伝達による火星内部の探査」任務の英文名アルファベットから取ったもの。インサイトは、地震や地中の温度を測り、火星の内部構造を調査することが目的。水の跡や土壌の成分などを調査して、生命体が存在するかどうかの把握に集中したこれまでの火星探査機とは目的が異なる。

このためNASAは、インサイトを既存の探査機と同じ移動型ロボットの形ではなく、一つの場所に固定して活動する基地型探査機で設計した。ここにフランス国立宇宙研究センター(CNES)が作った地震計やドイツ航空宇宙センター(DLR)が作った地熱測定機など多国籍研究チームの地下探査装備が装着された。科学者はこれらの装備で火星の地震発生の有無を探知し、5メートルの地中に伝えられる1500キロメートル下の核の熱を測定し、火星の内部構造と生成過程を明らかにするデータを確保する計画だ。

 

インサイトは約6ヵ月間の飛行の後、今年11月27日午前(韓国時間)パラシュートとロケットの逆噴射を利用して火星表面に着陸する予定だ。着陸した後、地球時間で約2年(火星時間で1年40日)間、内部探査任務を遂行する。計画された任務が終わる2020年11月24日頃、任務を終了するか延長するかを決定する。無人探査機は計画より長い時間任務を持続することが多いため、任務期間が増える可能性が高い。2003年に打ち上げられた米国のMER-B、別名「オポチュニティ」探査機は本来地球時間で92日活動する計画だったが、数回任務を延長し、6日現在5214日間(約14年3ヵ月半)任務を遂行している。687日の活動予定だったキュリオシティは、2098日間任務を遂行中だ。


ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com