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韓中首脳、北核「最高圧力」と「平和的解決」の接点を見出さすべきだ

韓中首脳、北核「最高圧力」と「平和的解決」の接点を見出さすべきだ

Posted December. 12, 2017 09:05,   

Updated December. 12, 2017 09:07

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14日に北京で開かれる文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談で、共同声明を出さず、共同記者会見をしないと、大統領府が11日明らかにした。その代わりに両国は会談内容を整理した共同報道文を発表する予定だ。朴槿恵(パク・クンへ)政権時には、多国間会議でなく、朴大統領の訪中や習主席の答礼の訪問時に行われた2回の首脳会談では共同声明を採択した。

文大統領の初の国賓訪問で行われる首脳会談で共同声明を出さないのは、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)問題がまだ完全に整理されていないためだ。10月31日の両国のTHAAD合意以降、韓国はTHAAD問題が「封印」されたという立場を堅持してきたが、中国はTHAAD追加配備とミサイル防衛体系(MD)参加、日米韓軍事同盟化をしないといういわゆる「3不」を提起し、韓国に迫った。中国の王毅外相が9日、外交シンポジウム開幕式での演説で「3不」を取り上げたのに続き、中国人民外交学会の魏葦副会長も11日、「中韓未来発展シンクタンク高位級フォーラム」で「THAAD問題に対する徹底した解決なくして中韓関係の修復はない」と主張した。

王外相はまた演説で、国連安全保障理事会の決議ではない単独の制裁に反対すると強調した。この発言は、韓中首脳会談に先立ち、文大統領が北朝鮮に対する石油禁輸を要請することを事前に遮断する性格を帯びていると分析される。懸案のある国との首脳会談を控え、自国の立場を強硬に主張し、相手政府を圧迫することは、中国外交の典型的な戦術の一つだ。しかし、国賓訪問で行われる初の首脳会談を控え、このような形は会談相手を無視する態度であるだけでなく、外交慣例にも合致しない。

大国にふさわしくない中国の偏狭な外交に対して、韓国政府は堂々と毅然とした態度で対処しなければならない。文大統領は習主席に、韓中両国が北朝鮮核問題の平和的解決という同じ立場であることを強調し、米国の北朝鮮に対する先制攻撃を防ぐには中国政府の強力な対北圧力が避けられないことを説得しなければならない。このような点で、一部の与党議員が訪中し、「韓国は中国と『双中断』(北朝鮮の核・ミサイル挑発と韓米合同演習の中断)、『双軌並行』(非核化プロセスと米朝和平協定締結の同時進行)で同じ立場」とし、中国指導部に誤解を生む言動をすることは避けなければならない。文大統領は「最高の圧力」という韓米同盟の基調の上で、習主席と平和的な問題解決の接点を見出すことに外交力を発揮することを願う。