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マレーシア、北朝鮮大使を国外退去処分…断交措置を示唆

マレーシア、北朝鮮大使を国外退去処分…断交措置を示唆

Posted March. 06, 2017 08:33,   

Updated March. 06, 2017 08:34

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金正男(キム・ジョンナム)氏殺害の容疑者として逮捕され、証拠不十分で国外退去となったリ・ジョンチョル氏(47)が4日、マレーシア捜査当局から「自白を強要された」と主張した。リ氏は、平壌(ピョンヤン)にすぐに戻らず、経由地の北京に留まって人権侵害の世論戦に出た。高高度防衛ミサイル(THAAD)配備地決定後、韓国を猛攻撃する中国が、金正男氏殺害などで守勢に追い込まれた北朝鮮を庇護するという見方が出ている。

マレーシアから国外退去処分を受けたリ氏は4日午前0時20分(現地時間)、北京首都空港第3ターミナルに到着した後、中国駐在の北朝鮮大使館に移動した。沈黙していたリ氏は、突然正門の鉄窓越しに「マレーシア警察がねつ造された証拠で金正男氏殺害を自白しろと強要した」とし、「警察が携帯電話の通話履歴や毒薬を包んだ紙、家族の写真まで出して圧力をかけた」と主張した。

 

マレーシア当局は呆れたという反応だ。マレーシアのカリド・アブバカル警察長官は5日、「手続きに則って正当な捜査をし、容疑者は良い待遇を受けた」と自白強要の主張を一蹴した。

マレーシアは、ビザ免除協定を破棄して4日が経った4日、マレーシア駐在のカン・チョル北朝鮮大使の国外退去を決め、北朝鮮に対する外交攻勢に出た。カン大使はこれまで、捜査ねつ造を主張し、マレーシア政府の激しい抗議を受けた。マレーシア外交部は、「カン大使の郊外退去は北朝鮮との関係見直しの手続きの一部」と明らかにし、断交をはじめ追加措置の可能性を示唆した。



具滋龍 bonhong@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com