Go to contents

鄭求昊の去った「クホ」をさらに成長させた18年間の番人

鄭求昊の去った「クホ」をさらに成長させた18年間の番人

Posted February. 23, 2017 08:55,   

Updated February. 23, 2017 08:58

한국어
アレクサンダーメクウィン、メゾンマルジェラ、カルバンクライン…。世界的ファッションブランドだ。これらの共通点は、デザイナーの名前から取ったブランド。現在はそのデザイナーが率いてはいないが、ブランドのアイデンティティをさらに進化させ、依然よく売れている。

韓国の代表的女性ブランドの一つである「クホ」は、ファッションデザイナー鄭求昊(チョン・クホ)が自分の名にちなんで、1997年に立ち上げた。鄭デザイナーは2013年、クホから去った。危機に陥っていたクホだが、今の存在感はさらに高まっている。彼が去る前より、売上高は約2倍に伸び、昨年は米ニューヨークにまで進出した。韓国内でデザイナーの名を取ったブランドが、デザイナーが去った後、生き残るケースは極めて稀だ。

4年前からこのブランドを率いているのは、三星(三星)物産ファッション部門・クホデザイン室のキム・ヒョンジョン首席デザイナー(43)だ。 2000年当時(より)、クホに入社して18年間、このブランドと一緒に成長してきた。17日、ソウル龍山区(ヨンサング)のオフィスで彼女に会った。

「鄭デザイナーが去ったとき、大きな衝撃を受けました。10年以上も夏は雨、冬は雪を避けることのできた『大きな木』が消えましたから。周りから心配の声も結構ありました」

ブランド「クホ」の特徴は、装飾をできるだけ排除したデザインの「ミニマリズム」だ。数年前から韓国国内で吹いているミニマルライフとよく合致している。氏は、「デザインにおいてミニマルを追求したため、いつの間にか私の人生も単純になった」と語り、「家には家具などをあまりおいていない」と話した。

クホは、30代の江南(カンナム)に住む若いお母さんたちが着る服としてよく知られている。顧客忠誠度も高く、10年前に購入した客が、今も着実に訪れている。

「今の客層も良いですが、新規顧客を着実に発掘して、パイを増やさなければなりません。20代が40代になっても、ライフスタイルが同じで体型さえ変わらない限り、趣向はあまり変わりませんから。引き続き若いお客様を呼び込むために、もう少し若くて、女性らしい感じを加味したいと思います」

今年の春夏コレクションは、まだ店頭に並んでいない。しかし、彼女はすでに、今年の秋冬商品の品評会を開き、来年の春秋の商品を準備している。

「同時に複数のシーズンを送っているので、多忙を極めています。1、2年先を見据えて生きなければならないので、時々、私の考えた方向性が間違っていればどうしよう、という気もします。それでもそのつど新しいものを追求しなければならない職業の特性上、楽しみはあります」

最もやりがいのあった瞬間を聞かせてほしいというと、意外な答えが返ってきた。「俗物的なデザイナーかもしれませんが、販売率が高くなって、再注文が入ってくると気分が良くなりますね。最近、米ニューヨークで行ったプレゼンテーションの後、米デパートから独占販売の提案が入ってきたときは快感でした」。



金東昱 creating@donga.com