
4日、複数の軍消息筋によると、合同参謀本部は速い速度で高度化する北朝鮮の核・ミサイル技術に対応するために、ドイツとスウェーデンの合弁会社タウルス・システムズが共同開発したタウルスを約90機追加導入することを決定した。年末までに約20機が導入され、来年上半期までに計177機が次々に導入される予定だが、約90機が追加されたことで、計270機余りが導入されることになる。
空軍は当初、寧辺(ヨンビョン)核施設やミサイル基地など北朝鮮の核心軍事施設や平壌(ピョンヤン)の金正恩執務室などをピンポイントで攻撃できる長距離空対地ミサイル270機が必要だと国防部に要請したが、国防部は2013年6月、予算などを理由に177機だけ導入することを最終決定した。しかし、北朝鮮が5回目の核実験をするなど核兵器の完成段階に到達し、スカッド、ノドン、ムスダン、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など核兵器の運搬手段の改良に乗り出したことで、これに対抗する攻撃戦力を補強する必要性が提起されたと、軍関係者は説明した。軍関係者は、「追加導入時に多くの行政手続きを省略でき、早ければ1~2年内に追加導入が可能だろう」と話した。
タウルスは、韓国空軍の主力戦闘機F15Kに最大2機装着できる。ステルス形状のうえ、北朝鮮の電波かく乱攻撃にも対応できる米軍の軍用全地球測位システム(GPS)を装着し、有事の際、マッハ0.95(時速1163キロ)の速度で約10分で飛んで行き、平壌の指揮部施設を破壊できる。6メートルの厚さの強化コンクリートも貫通できる。
손효주기자 ソン・ヒョジュ記者 hjson@donga.com






