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「飲み水の心配がなくなった」 フィジーの被災地に動力を使わない浄水器を無償設置

「飲み水の心配がなくなった」 フィジーの被災地に動力を使わない浄水器を無償設置

Posted July. 07, 2016 07:53,   

Updated July. 07, 2016 08:00

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韓国研究チームが作った電気無しで作動する浄水器のおかげで、自然災害地域の住民がきれいな水を飲めることになった。

光州(クァンジュ)科学技術院(GIST)国際環境研究所や国際知識分かち合い財団は、サイクロンの被害を受けたフィジーのクエレクロ村などを4日訪問して、動力を使わずに半永久的に作動する浄水器3台を無償で設置したと、6日明らかにした。

フィジーのクエレクロ村は今年2月、最大瞬間風速が時速300キロのサイクロン「ウィンストン」によって、大半の家屋が破損する被害を受けた。飲み水不足で住民たちが川の水を飲んだことで、腸チフスなどの水因性伝染病がはやった。そのため、世界保健機関(WHO)太平洋地域事務所所属の環境保健専門家であるキム・ロクホ博士が今年3月、GISTに支援を要請した。

飲み水問題の解決のために設置した浄水器は、GIST地球・環境工学部の金敬雄(キム・ギョンウン)、イ・ユンホ教授チームが開発した。18.9リットル入りのミネラルウォーターボトルほどのサイズに過ぎないが、1時間当たり2〜10リットルの水を浄水できる。微細な穴の開いた高分子膜の上に水を注げば、重力により水が高分子膜を通り、汚染物質やばい菌が除去される。腸炎を引き起こす大腸菌の場合、99.9%以上が除去される。電気無しで作動し、特別の管理が無くても半永久的に使うことができる。

現地を訪れたGISTの金敬雄教授は、「今回設置した水処理装置のおかげで、地元の住民たちが安全な水を飲めることになり、うれしく思う」とし、「これからも科学技術で人類がより安全で幸せな暮らしを享受できるように、貢献していきたい」と話した。



이우상동아사이언스기자 イ・ウサン東亜サイエンス記者 idol@donga.com