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[オピニオン]トランプのでたらめゴルフ

Posted May. 09, 2016 07:17,   

Updated May. 09, 2016 07:32

米大統領のうち最悪のゴルファーは、ビル・クリントン元大統領だという。クリントンは在任中、400回余りもラウンディングをしたゴルフマニアだったが、その実力はへたくそだった。記者らから質問を受けると、マリガンを乱発して、OK(コンシード)を十分手にしたことは言わずに、スコアカードに書かれた数字だけを口にした。一つのホールで2回以上マリガンを乱発した時が多かったので、異名が「ビリガン」だったほどだ。クリントンに敵対だった一部のメディアは、基本的ゴルフルールすら守らない人に、果たして国政を任すことができるかと突き付けた。

◆クリントンも、共和党有力大統領選挙候補と言われているドナルド・トランプのゴルフマナーに比べれば、上品なほどだ。ボクシング選手であるオスカー・デ・ラ・ホーヤが2年前、ロサンゼルス周辺のトランプナショナルゴルフ場で偶然、トランプとゴルフをした経験を公開した。最も先にティーボックスに立ったトランプは、最初のティーショット後ボールが水に落ちると、パートナーの許可を得ずに立て続けて4個のボールを打ち続けた。すべてのボールがハザードや草むらに入ると、トランプはフェアウエーの真ん中にボールをこっそりと落とし、「最初に打ったボールがこっちに落ちているよ」と、いわば「アルカギ」をした。

◆史上最低打数を記録したゴルファーは北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)だ。1994年、平壌(ピョンヤン)ゴルフ場で11個のホールインワンを含め、38アンダーパー、34打を打ったと、北朝鮮側が発表したことがある。もちろん、誰も確認したことはない。思うに、金正日がティーショットをすれば、側近らがボールをホールの周りに置いただろう。トランプのゴルフしコアも、非常識や嘘で作り出した打数だということで、金正日と肩を並べている。

◆人の出来具合を見るためには、ゴルフ程よいものがない。19ホールに人間の喜怒哀楽が全て現れる。性格がせっかちなのか、勝負にこだわるか、パートナーを配慮するか。英国では婿候補の人間性を見るために、父親がの交際相手とゴルフをすることがよくある。ゴルフの実力と大統領の資質とは関係がないが、ゴルフマナーと大統領資質とは密接な関係がある。肉体的技量に劣らぬほど、精神面での修業が必要な運動であるからだ。今のところ、その可能性は高くないと言われているが、トランプが大統領になって、でたらめなゴルフをするように、国政運営をするのは想像するだけでもぞっとする。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com