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犬の起源は中央アジア、1万5000年前に家畜化 米研究チームが発表

犬の起源は中央アジア、1万5000年前に家畜化 米研究チームが発表

Posted October. 21, 2015 07:27,   

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人類の古くからの友達と言われてきた犬が、狼から家畜として飼いならされた最初の場所はどこだろうか?現生人類の祖先が出現した東アフリカだろうか?農耕が真っ先に始まった中東だろうか?それとも、多様な種類の犬が繁盛した南中国や欧州だろうか?

米コーネル大学を中心とした国際研究チームによるDNA追跡の結果、ネパールやモンゴルを含めた中央アジア地域から始まったことが分かったと、米紙ニューヨークタイムズと英BBCとが19日付で報じた。同日、米国立科学院会報(PNAS)に発表した研究結果は、38か国で5000頭余りのY染色体とミトコンドリアなど、3つのDNAを追跡した結果だ。今回研究を主導したコーネル大学のアダム・ボイコ博士は、「今、現存する犬は全て、約1万5000年前に、中央アジア地域に現れた」と明らかにした。

今回の調査は、犬のDNAに関する最も広範囲な調査だ。161種の純血種4676頭だけでなく、野良犬549頭も対象にした。全世界で10億頭と試算される犬のうち、75%は野良犬だ。これらの犬を対象に、人類の起源を追跡したDNA追跡手法を適用しており、Y染色体は、雄の起源追跡に、ミトコンドリアは雌の起源追跡に使われたが、調査の結果、雄と雌とを問わず、同じ結論が下された。

これまで、学界では、犬は1万〜3万年前に狼が家畜化したというのが定説となってきたが、正確に、いつ、どこからだったかは解明されていなかった。5月にネイチャーは、約3万5000年前に生きていた犬に近いシベリア狼の肋骨のかけらのDNAを分析した結果、犬と狼とが分かれた時期は、約2万7000〜4万年前で、さらに早かったという研究結果を発表した。

ボイコ博士も、「1万5000年前という時期は、現存する犬たちの先祖が、そのごろ、中央アジアで家畜化された犬だということに過ぎず、別の地域で先に家畜化された犬の存在自体を否定するわけではない」と明らかにした。