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映画「ジュラシックワールド」のように…「動物兵器」の開発は実在する

映画「ジュラシックワールド」のように…「動物兵器」の開発は実在する

Posted June. 17, 2015 07:21,   

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映画「ジュラシックワールド」が韓米両国で同時に興行記録を立て続けているなか、動物を軍事的目的に活用しようとする研究が、すでに相当進行しているという指摘が出ている。

米外交専門誌フォーリンポリシーは15日付で、「生体工学動物兵器を見るために必ずしも『ジュラシックワールド』を見なければならないわけではない」というタイトルの記事で、軍事的目的でこれまで進められてきた動物研究の実態を取り扱った。映画には、暴悪な肉食恐竜「インドミナスレックス(写真)」が軍事的目的で開発されたことをほのめかすシーンが出てくるが、このような研究が米国防総省を中心に実際に行われているという。

同誌は、「映画で科学者らが『インドミナスレックス』にカメレオンの遺伝子を植え込んで、偽装術を使わせたように、韓国の科学者らは10数年前に、クラゲの遺伝子を猫の肌細胞に植え込んで、蛍光猫を作ったことがある」と明らかにした。さらに、「映画に出てくる恐竜の大きさなどから、科学的ミスが指摘されることはあるが、動物を軍事的に利用するため、生命工学を利用する内容は非常に現実的だ」と指摘した。

同誌は2013年、「フランケンシュタインの猫」という本を書いたフリーランサーの科学専門記者・エミリー・アンデス氏の研究を紹介しながら、特に、昆虫を利用した監視装備の開発はすでに相当なレベルに達していると伝えた。アンデス記者は2006年、米国防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)が科学者らに監視装備や兵器を搭載できる昆虫サイボーグを作る技術を開発してほしいと要請した事実を初めて報じた人物だ。

アンデス記者は、同著のなかで「DARPAは、超小型飛行隊はいくらうまく作っても、自然状態の昆虫に追いつくことができないと判断し、実際の昆虫を活用することにした」とし、「この10年間、昆虫の脳に電気刺激を与え、止まれ、スタート、旋回などの命令を下し、作業を微細に調整できる状態にまで技術を発展させた」と主張した。

同記者はまた、「未来世代は小さい時から、コンピューターではなく遊びとして生命体を治しながら成人するだろう」といい、「伝統的な実験室ではなく、車庫や屋根裏部屋、実験同好会などで趣味として、遺伝子や脳、身体を持って実験する『バイオハッカー』集団も徐々に生まれている」と明らかにした。

フォーリンポリシーは、「ジュラシックワールドが創造した恐竜は実際の姿と全く違うかもしれないが、生命工学が発展する方向性だけはきちんと示している」とし、「生命工学の技術が急激に発展したことを受け、すでにわれわれは動物の軍事的活用が欠かせない時代に生きている」と強調した。