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[オピニオン]映画で蘇った「延坪海戦6勇士」

[オピニオン]映画で蘇った「延坪海戦6勇士」

Posted June. 03, 2015 07:24,   

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6月は「護国報勲の月」だ。韓国戦争をはじめ南北の武力衝突が偶然にも6月に多く起こった。2002年6月29日に発生した第2延坪(ヨンピョン)海戦は、北朝鮮の平和攻勢を信じれば必ず不意打ちを受けるということを確認させられたケースだ。北朝鮮は、挑発で危機を高め、妥協後に補償を受け取り、再び挑発を行うというパターンを繰り返している。今年も、6・15南北共同宣言15周年共同行事を実施しようと言ってきたが、思いどおりにならないと韓国を非難し出した。

◆金大中(キム・デジュン)政府は、2000年の南北首脳会談の和解ムードによって、北朝鮮の西海(ソヘ・黄海)北方限界線(NLL)侵犯挑発に対して、「警告放送→示威行動→追放」で対応するよう軍に強要した。海軍哨戒艇「チャムスリ357」は、NLLを越えてきた北朝鮮の高速艇を追い出そうとしたが、側面から攻撃を受けた。艇長のユン・ヨンハ少佐ら6人の犠牲が悔やまれる。国軍統帥権者である金大中大統領は、たいしたことではないかのように、翌日、韓日ワールドカップの決勝戦を参観するために日本に出国した。

◆13年前の延坪(ヨンピョン)海戦の悲劇が映画化され、10日に上映される。1日、遺族と海戦生存者が参加した試写会は、涙なくしては見ることができなかった。南北間の31分間の激しい交戦は、映画で同時間の戦闘シーンで再演された。延坪海戦当時、副艇長だったイ・ヒワン少佐は、「事実がありのままに描かれ、死を恐れずに戦った戦友が生き生きと思い出された」と話し、映画を見ている間、涙をこらえられなかったという。延坪海戦6勇士の名前は誘導弾高速艦につけられ、今も海を航行している。故ユン・ヨンハ少佐の父親のユン・トゥホさんは、「6人の勇士が生き返ったようだ」と感激を伝えた。

◆映画の製作費60億ウォンの3分の1が、クラウドファンディング(インターネット募金)と支援金で充てられるほど、国民の関心も大きかった。海軍は、延坪海戦をありのまま国民に伝えるために、艦艇や兵力、鎮海(チンヘ)基地などの撮影場所を提供して協力したという。6月は延坪海戦6勇士の「為国献身」を記憶する月だ。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com



hnbhang@donga.com