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セヌリ党幹部の「セウォル号は交通事故」発言が波紋

セヌリ党幹部の「セウォル号は交通事故」発言が波紋

Posted July. 25, 2014 03:41,   

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与党セヌリ党の朱豪英(チュ・ホヨン)政策委議長(写真)が、旅客船セウォル号惨事について、「基本的に交通事故だ」と話し、議論を呼んでいる。

朱議長は同日、最高委員会議で、セウォル号被害者への支援や補償・賠償問題を説明する過程で、「損害賠償の観点から見れば、基本的に交通事故だ」とし、「国がひとまず、(補償・賠償額の)全額を立て替えし、後で受け取るために、(セウォル号特別法を)設計しているが、一般事故に比べれば、相当特別な事例だ」と述べた。さらに、新政治民主連合が、セウォル号財団や記念館設立、税制上優遇などを主張していることについて、「少なくとも、哨戒艦『天安(チョンアン)艦』の被害者らより、過剰な賠償はだめだ」とし、「司法の基本体系やその根幹を揺さぶってはならない、という姿勢で交渉に臨んでいる」と強調した。

朱議長は、会議が終わった後、記者らと会った席でも、同じ考えを明らかにした。氏は、「国が先に賠償を行った後、(事故責任者らに)求償権を請求し、訴訟手続きも、裁判所に出向いて受けるよりは、さらに簡単な特例手続きを行うことになっているが、これだけでも特別恩恵といえる」とし、「新しい損害賠償の体系が初めてできることであり、簡単なことではない」と指摘した。

天安艦沈没事故の被害者との公平性については、「基本的に、天安艦被害者らは、軍人として任務に当たり、事故に合ったのだ」とし、「(野党が)セウォル号財団を作るべきだと主張しているが、天安艦財団より、さらに国の予算がかかっては駄目だという趣旨だ」と主張した。

野党は、朱議長の発言について、集中的に批判した。野党新政治連合の朴映宣(バク・ヨンソン)院内代表は、「傷ついた子供らを癒すのが、どうして恩恵か」と聞き返しながら、「(朱議長の発言は)共同体を崩壊させる積弊、反社会的言動だ」と批判した。同じ党のハン・ジョンエ報道官も、「セウォル号特別法の主な内容の真相究明や真実を明らかにする内容を歪曲させている」と皮肉った。

セヌリ党の一部からは、「わざわざ言わなくても良いはずの表現を使った」という指摘が出ている。一方、保守層の一部からは、「朱議長の発言は、国の賠償の公平性問題を取り上げたことであり、それ自体が間違ったものではない」という反応も出ている。