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新作発表の是枝裕和監督「僕の映画は僕の半径5メートル内の話」

新作発表の是枝裕和監督「僕の映画は僕の半径5メートル内の話」

Posted October. 05, 2013 03:06,   

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「空気人形(09年)」「歩いても歩いても(08年)」などで日本を代表する映画監督に選ばれる是枝裕和(51、写真)監督。国内にも熱誠ファンが多い同氏が、新作「そして父になる」と共に、3日開幕した釜山(プサン)国際映画祭を訪れた。この映画は、今年、カンヌ国際映画祭審査員賞の受賞作だ。パルム・ドール、審査員特別グランプリに続き、作品賞の中で3位に当たる。映画は12月、国内に公開される予定だ。

「そして父になる」は、父情と血縁の意味を探る作品だ。会社員の良太(福山雅治)は6年前息子を出産した病院から緊急な連絡を受ける。出生直後、病院のミスで子供が取り違えられたというのだ。良太は血のつながった息子と育てた息子の間で葛藤する。

「映画を撮るため、1ヵ月間家に帰らなかったことがあります。帰ってみたら、3歳の娘が僕を見て緊張していたんです。父と子供の関係は何か。血と時間はどちらがさらに強いかを悩みました。映画のような事が実際に起きたら、日本人は(血のつながりよりは)時間を選びそうです」

映画で良太家族は実の息子を育てた家族と境界を崩しながら親密になる。「血のつながりのない家族同士が息子が取り違えられる事件を契機に、実際の家族のように親しくなること、本当に魅力的ではないでしょうか。自分だけ、自分の家族しか知らない今時では」

是枝裕和監督は平凡な日常から深い事由を引き出すスタイルで愛されている。「子供の時からホームドラマが特に好きでした。『歩いても歩いても』は亡くなった母親と僕の関係に関する映画ですが、国境を越えて共感していただきました。これからも僕の半径3〜5メートル以内の話を扱いたいと思っています」

「空気人形」にはベ・ドゥナが空気人形役に出演して、印象的な演技を披露し、これを契機にハリウッド映画「クラウド・アトラス」にキャスティングされた。「ベ・ドゥナのように強い印象を残した俳優がいないんです。徹底的に準備して来て、言うことが何もなかったんです。監督への信頼と自信がすごいです」

俳優のソン・ガンホと仲良しだという彼は、「最も尊敬する人がイ・チャンドン監督」だと言った。「韓国には才能のある監督が多いです。ホ・ジンホ、ホン・サンス、ヤン・イクジュン監督と親しく、ボン・ジュンホ監督に必ず会ってみたいです」