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アフリカの小国・ジブチに大国がラブ・コールを送る理由は?

アフリカの小国・ジブチに大国がラブ・コールを送る理由は?

Posted May. 03, 2013 03:59,   

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デイビッド・ロドリゲズ米軍アフリカ司令部(AFRICOM)新任司令官は、就任後初の訪問地として先月16日ジブチを訪れた。キャンプ・ルモニエを訪問した場で、ロドリゲズ司令官は、「ここはアフリカ唯一のAFRICOM基地でだんだん重要性が増している」と強調した。

日本政府は先月24日からジブチに330万ドル(約36億ウォン)相当の食糧を支援した。日本は11年7月、海賊掃討を理由にジブチに海軍基地を開設して、180人の兵力を駐屯させている。1977年からジブチを81年間殖民統治したフランスは今も約2000人の兵力を駐屯させている。8日、イスマイル・オマール・ゲレ・ジブチ大統領が訪問する英国では、「ジブチの戦略的重要性を認識しなければならない」というマスコミ報道が出ている。

ジブチは、韓国の4分の1もない2万3180平方キロの国土面積に人口は約80万人に過ぎない小さい国だ。地下資源が豊富な国でもない。

なのに、大国がジブチに「ラブコール」を送るのは地政学的な位置のためだ。ジブチは「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ北東部地域へ入る海上関門で、紅海とアデン湾と接している。イエメンとは海でわずか30キロのところにあり、中東とも近い。

アフリカの角にはジブチの他に、ソマリア、エチオピア、エリトリアなどの国が位置している。この中で、ソマリアは海賊やイスラム武装勢力アルシャバブのため、事実上、無政府状態だ。エリトリアは1人当たりの国民総生産(GDP)が800ドルに過ぎないほど、貧困に悩まされている。1998〜2000年戦争を行ったエチオピアと軍事的緊張が続いているため、たまたま交戦が発生している。エチオピアはソマリアやエリトリアよりは事情がましだが、内陸国家であるため活用度が落ちる。

このような理由でアデン湾—紅海—スエズ運河につながる海上輸送路を利用しなければならない国としては、ジブチと協力してソマリア海賊と対敵する必要がある。また、中東イスラム武装勢力のアフリカへの浸透を防ぎ、アフリカでイスラム武装勢力が拡散することを防止する上でもジブチは最適の地域だ。



will71@donga.com