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[オピニオン]鄭東泳氏の「老人め」RT

[オピニオン]鄭東泳氏の「老人め」RT

Posted December. 18, 2012 03:13,   

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6000年前の古代エジプトの墓にはこのような言葉が書かれているという。「最近の若者たちは礼儀知らずで、我慢ができない」。紀元前8世紀ごろ、古代ギリシャのヘシオドスは、「私は小さい時、大人を敬うべきだと学んだが、最近の若者たちは、大人へと尊敬心があまりにもない」と愚痴をこぼした。世代間対立は、歴史と同じだけ長い。礼儀知らずの若者たちの反対側には、「かつて私がしたことがあり、わかることだが…」と、自分の経験のみ主張し、うるさく口出しする大人たちがいなくはなかっただろう。

◆最近、市中の屋内プールに通っているが、朝の時間帯はお年寄りたちが多い。高齢化社会という言葉が実感できる風景だ。「歩くレーン」というのもある。水泳のためのレーンではなく、水中で歩くためのレーンだ。このレーンでは水泳する若者が、歩く年寄りに対し水泳の邪魔だと抗議することができない。お年寄りたちは運動を終え、シャワー室の一角にある熱いお湯に体をつけて、会話を楽しむ。最近は、大統領選挙関連の話が多い。そっと聞いてみれば、「安哲秀(アン・チョルス)など経験のないやつに、どうやって国を預ける事ができるか」、「李正姬(イ・ジョンヒ)のコリア連邦は、北朝鮮の高麗連邦制に他ならない」など、保守的意見が多い。

◆選挙が時間が経つにつれ、世代間対決の様子を見せている。最近、民主統合党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)顧問はツイッターに、「今回行う青春投票こそ人生の投票だ。人生の全てがかかっている…年老いたやつらの「年老いた投票」に人生を預けるな」というハンギョレ新聞の対談内容をリツイートした。若者たちに投票を訴えることまではいいが、「年老いた」という言葉でお年寄りたちを皆、年老いた奴らと決め付けてしまった。大韓老人会が民主党党事務所に抗議訪問するなど、批判が相次いでいる。鄭顧問の年寄り卑下発言は、04年の総選挙のときに続き、今回で2度目だ。そのとき、あれほど大恥をかいたのに、まだ正気を取り戻していないようだ。

◆私の母は70代だ。学識はあまりなくても、投票だけはしなければ大変なことでも起きるかのように、欠かさずやっている。誰に票を投じるか聞いてみても、絶対教えてくれない。秘密投票の原則は、記者こそが誰よりもよく知っているはずなのに、なぜそんなことを聞くのかと叱られる。新聞も、テレビニュースもあまり見ないが、人を見る目だけは決してずさんではない。鄭顧問も来年は還暦を迎える。いたずらにお年寄りたちを年老いたやつらと呼ばず、自分こそそのような「やつら」にならないよう、気をつけなければならないだろう。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com