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元金日成別荘警護小隊長がコンビニ社長になった

元金日成別荘警護小隊長がコンビニ社長になった

Posted April. 13, 2012 08:16,   

「いらっしゃいませ」

11日午後、ソウル瑞草区蚕院洞(ソチョク・チャムウォンドン)のあるコンビニエンスストアに入ると、威勢のいい声が響いた。声の主は、4日にコンビニ店をオープンした脱北者のチャ・グァンスさん(仮名・43)。99年に脱北したチャさんは、北朝鮮慈江道(チャガンド)の金日成(キム・イルソン)別荘警護小隊長を務めていた。チャさん、来店客にいつも笑顔であいさつする。きれいなテーブルもホコリがつかないように何度もふく。彼は、「つぶれかけていた店を安く手に入れた。一丁の銃を持って死線を越えて韓国に来た。店も立て直す」と意欲を見せた。1000万ウォンの貯金と北朝鮮離脱住民専門教育機関の自由大学から融資を受けた4000万ウォンで店をオープンした。

チャさんは、脱北前までは北朝鮮で「1等級」の身分だった。99年に誤って金日成主席からの勲章を地面に落とし、強制労働の刑を受けた。彼は、強制労働で出会った人から、「中国は犬も米の飯を食べる」という話を聞いて脱北を決心した。

1丁のAK小銃を持って豆満江(トゥマンガン)を渡ったチャさんは、06年に韓国に来るまで映画のような生活を送った。彼は、「脱北後、中国の韓国領事館に行ったが、受け入れてもらえなかった。その後、北朝鮮で受けた特殊訓練の経験を生かして、中国やミャンマーをさ迷った」と話した。

01年、ミャンマー現地の華僑の実業家に命を救われ、3年間、ミャンマー紛争地域でゲリラの傭兵幹部として働いたこともある。その後、中国で暴力団のボディガードの仕事などもして暮らした。彼は、「ごろつきもし、賭博場の警備もし、恥ずかしい生き方をした。いつも豊かな韓国に行って堂々とお金を稼ぎたいという希望があった」と話した。

韓国入りした後、ハナ院で今の妻に出会い、4才になる娘がいる。辛い時は、携帯電話に保存された娘の写真を見て元気づけられる。インタビュー中も、携帯に娘からビデオ通話がかかってくると、「がんばって働いて、家に帰るよ。愛してるよ」と明るく笑った。彼は、「家族のことを考えて、可楽(カラク)市場の配達の仕事やビルの清掃など、まっとうな仕事をして稼いだ。苦労して稼いだお金で起業したので、韓国で必ず成功したい」と語った。

チャさんは人助けにも熱心だ。チャさんの店には、交通事故で障害を負った脱北者が働いている。彼は、「ミスは多いが、自立を助けるために教えている」と言い、後輩の肩を軽く叩いた。その上で、「オープンから1週間しか経っていないが、売上げが上がるのがうれしい。商品の名前が英語になっていること以外は、困ることはない」と話した。



jikim@donga.com