Go to contents

LGユープラスの「動くな」アプリ、プライバシー侵害の批判

LGユープラスの「動くな」アプリ、プライバシー侵害の批判

Posted September. 22, 2011 08:30,   

「@call0000」。

記者がA氏のスマートフォンへ、10文字の携帯メールを送った。そのスマートフォンに、「チリリン」というメールの着信音と共に、メールが現れた。A氏がメールを確認するや、記者の携帯へ自動で電話がかかった。

「動くな(恋人監視の自動電話)」という名のスマートフォンアプリ(応用プログラム)設置後に起きたできことだ。東亜(トンア)日報の取材チームは、このアプリがプライバシー侵害と共に、盗聴にも使われかねないことを確認するため、実際ダウンロードして実験してみた。

同アプリは、LGユープラスの「オズストア」というアプリストアからダウンロードできるグーグルアンドロイド運営体制(OS)スマートフォン向けアプリだ。当初の価格は1000ウォンだったが、同日、記者が使用するためオズストアにアクセスすると、600ウォン引きの400ウォンで売られていた。

同アプリは、与党ハンナラ党の李秉錫(イ・ビョンソク)議員が最近、国内通信会社のアプリストアで販売されているアプリの個人情報収集状況について調査を行う中で見つかった。オズストアに於いて同アプリは、21日現在約700件ダウンロードされた。同アプリはその名の通り、電話に出ない恋人のスマートフォンに電話をかけ、強制的に電話をかけさせる機能を備えている。オズストアの案内には、「ひそかに設置するのが望ましい」という説明がついている。大半のユーザーは問題ないが、スマートフォンに疎い人の電話に設置されれば、盗聴用として使われることもありうる。

李議員は、「このアプリは、SKテレコムの『Tストア』では登録が拒否されたものであるにも関わらず、LGユープラスで販売されているのが問題だ」とし、「通信会社ごとに異なるアプリの審議体系を見直さなければならない」と指摘した。

日本でもスマートフォンの全地球測位システム(GPS)を利用した「恋人監視アプリ」が社会的な物議をかもしている。日本のソフトウェア開発会社「メニュースクリプト」は、アンドロイドフォン専用アプリ「彼ログ」というプログラムを、先月30日から発売している。日本語で男性の恋人を意味する「彼」と位置情報を意味する「ログ」の合成語だ。

彼ログの位置追跡機能は、精巧かつ多様であり。月525円(約7875ウォン)を払い、正会員になった後、追跡しようとする相手の電話にアプリをダウンロードすれば、相手の位置情報はもとより、バッテリーの残量まで確認できる。月1980円のプラチナ会員は、追跡相手の通話リストや通話日時、スマートフォンにダウンロードされているアプリまでが、一目で分かる。

彼ログは、サービス開始から1週間足らずで、1万件あまりがダウンロードされた。しかし、批判世論も少なくなかった。特にこのアプリは、容量が小さい上、ダウンロードや設置が簡単であり、アイコンもなかなか目に付かない。スマートフォンの持ち主がしばらく席を外している間に、アプリをダウンロードすれば、当事者は自分が追跡されていることさえ気付かないかも知れない。

結局同社は、サービス開始から1週間後、「深く反省している」コメントした上で、プラチナサービスを中止した。また、アプリのアイコンを一目でも分かるように変え、アプリをダウンロードすれば、追跡を受ける当事者にもこの事実を知らせるようにした。名前も、彼ログから、「恋愛支援ログ(恋愛支援位置情報)」へと変えた。



sanhkim@donga.com kimkihy@donga.com