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おばさんが支える社会福祉分野ボランティア

おばさんが支える社会福祉分野ボランティア

Posted May. 25, 2010 08:04,   

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李サンファ氏(44)は、ソウル麻浦区(マポグ)市立麻浦老人総合福祉館の敬老食堂で、週に2回の食事の配膳など配食ボランティアをしている。李氏は、人生が無意味に思えてきた1年前、仕事を辞め、ボランティア活動を始めた。李氏は、「ありがとうと、手を握ってくれるお爺さんやお婆さんを見ると、3時間立ちっぱなしも苦にならない。3月からは社会福祉士になるため、勉強を始めた」と話した。

李氏のボランティア活動は、老人らの食事代を減らす役割もある。市立麻浦老人総合福祉館のソン・ヨンウン社会福祉士は、「一日600人程度利用する敬老食堂は、食事時間にボランティア20人が手伝っている。彼らがいなければ、一食2000ウォンで食事を提供することはできないはずだ」と述べた。

社会福祉分野のボランティアが、初めて100万人を超えている。保健福祉部と韓国社会福祉協議会が24日発刊した「社会福祉ボランティア統計年報」によると、昨年1回以上の社会福祉分野でボランティア活動をした人は、108万1041人だった。5年間で4倍にも増えている。

国内のボランティア活動の活発化は、おばさんの力によるところが大きい。参加者を見ると、女性ボランティアが全体の59%(63万4565人)だった。年齢別では、10、20代が59%で最多となった。ところが、回数と時間など「奉仕の質」をみると、40〜60代の女性が圧倒的に多かった。

毎月1回以上、地道にボランティア活動を行うボランティアは、50代女性(4917人)、60代女性(4687人)、40代女性(4439人)の順だった。40〜60代の女性は、全体ボランティアの平均奉仕時間(20.28時間)、平均参加回数(5.63回)より長く、より頻繁にボランティア活動を行っていた。1人当たり年間平均奉仕時間は、60代女性が55時間ともっとも長く、50代女性(34.03時間)、40代女性(25.67時間)の順だった。ボランティア活動の回数も、60代女性が17.6回で最多であり、50代女性(10.09回)、40代女性(7.8回)の順だ。

職業群別でみても、毎月1回以上のボランティアは、主婦が1万2306人で最多となった。学生、公務員、専門職など、ほかの職業群の10倍を超えている。1人当たりの年間平均奉仕時間も11.22時間で、ほかの職業群より約2倍長かった。

昨年、韓国女性政策研究院が発表した報告書「女性ボランティア活動の経済的価値と支援策研究」によると、20歳以上の成人女性が、年間22時間をボランティア活動していると仮定した場合、その価値は61万9069ウォンとなった。女性の10%がボランティアに参加した際の経済的な価値は、1兆1033億ウォンで、08年社会福祉予算の21%に相当する。

韓国女性政策研究院のチョ・ソンジュ研究委員は、「女性ボランティアが、政府の社会福祉サービスを相当な部分を肩代わりしているわけだ。ボランティア活動も寄付金のように、所得控除対象として指定する方策を取り入れ、より弾みをつける必要がある」と述べた。



woohaha@donga.com