Go to contents

[社説]李大統領とオバマ大統領、FTA批准でリーダーシップを発揮すべきだ

[社説]李大統領とオバマ大統領、FTA批准でリーダーシップを発揮すべきだ

Posted April. 13, 2010 03:35,   

한국어

李明博(イ・ミョンバク)大統領は、韓国自由貿易協定(FTA)批准案の処理を巡り、「バラク・オバマ米政権が、どれほどの意志を持って進めるかにかかっている」とし、早急な批准を促した。李大統領は12日、ワシントンでの核安保首脳会議を控え、米紙ワシントンポストと行ったインタビューで、韓米FTAは、両国の経済協力レベルを超え、米国の対アジア戦略にも大きな影響を及ぼしかねず、グローバル危機後の世界秩序の確立にも重要であることを強調した。オバマ大統領に、FTA批准に向けた強いリーダーシップを迫ったものだ。

47国の首脳が参加する会議であるだけに、李大統領とオバマ大統領との二国間会談は、予定されていない。しかし、両首脳は13日、核物質の安全確保に向け、各国別行動計画を議論する際、2時間も隣り合わせで座ることになる。韓米自由貿易協定(FTA)は07年4月2日に妥結したものの、両国の議会で手間取り、3年以上も可決されずにいる。李大統領は米議会の指導者らと会い、韓米FTAの早急な批准に向け、努力してほしいと説得する必要がある。韓米FTAは、米国としても、高付加価値の製造業やサービス業を輸出することにより、財政支出を増やさず、雇用を創出できる機会である。

米国が、自国の輸出を止めるほかの国の貿易壁を取り崩すと豪語しながらも、自国の貿易壁を作ることになれば、国際社会からの信頼を失うことになるだろう。李大統領は、「気になることと言えば、米国が経済回復に向け、保護貿易主義へ向かう危険性があるのではないか」とし、「そうなれば、米国は、グローバルなリーダーシップを失うことになるだろう」と指摘したことに、米国は耳を傾けるべきだ。

戦時作戦統制権(戦作権)の返還や韓米連合軍司令部解体は、2012年4月17日に予定されており2年後に迫っている。その間、北朝鮮は第2次核実験を強行している上、6者協議を拒否し、日増しに好戦的姿勢を示している。天安(チョンアン)艦の沈没原因に関連し、まだ具体的な証拠は出ていないが、北朝鮮の関与疑惑を排除できないのが現状だ。

金泰榮(キム・テヨン)国防部長官は国会で、「戦作権返還の見直しを李大統領に提案したか」という質問に対し、「大統領もそれを知っており、さまざまな面で検討を進めている」と答えた。ウォルター・シャーフ在韓米軍司令官も、米上院・軍事委員会で、「戦作権返還の延期問題は、韓米首脳レベルで議論されるべき事案だ」と述べた。今回、李大統領は、戦作権問題を行政府や議会の指導者らに向け、漏れなく説明しなければならないだろう。戦作権の返還を猶予する議論をこれ以上遅らせるわけにはいかない。