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オバマの「検閲反対」発言、中国の検閲で遮断

オバマの「検閲反対」発言、中国の検閲で遮断

Posted November. 18, 2009 09:11,   

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16日、中国を訪問したオバマ米大統領と大学生らとの間で行われた対話が、中国政府による厳しいマスコミ統制を受け、一般の中国国民に正確に伝えられていないことが分かった。オバマ大統領は同日、「表現の自由や情報へのアクセスの自由」、「インターネットへの検閲反対」などについて触れたものの、これらのメッセージは、中国の国民にはほとんど伝わっていないと、米日刊紙「ワシントン・ポスト(WP)」や英経済紙「ファイナンシャル・タイムズ」が17日付で報じた。

両新聞によると、国営中国中央(CC)テレビは16日午後7時のメインニュースで、オバマ大統領が大学生らと対話を行ったことすら触れなかった。オバマ大統領が中国を訪問し、上海市長と会ったことだけ、1分足らずで報じられた。

同日の大学生らとの「タウンホール・ミーティング」は、上海地域放送「上海テレビ」だけが単独で生中継した。予定通りなら、一緒に生中継されるべきだった上海テレビのウェブサイトにおけるインターネットの生中継は、突拍子もなく子供番組に取り替えられた。上海のほかの一部の中国人らはタウンホール・ミーティングのニュースを耳にし、米ホワイトハウスのウェブサイトにアクセスし、リアルタイムでインターネットにおける中継を視聴しようとしたものの、なぜか、音声や映像がはっきりと出てこなかったという。

オバマ大統領が「インターネットへの検閲反対」に触れた部分も、ほとんどのインターネットのポータルサイトやニュースサイトから削除された。同日大統領は、「中国政府により、ツイッターなどの一部のサイトが遮断されることについて、どう考えるか」というオンライン上の質問に対し、「私はインターネットの開放的な使用を常に支持している」と答えた。国営新華社通信を始め、シナドットコムなどの主要ポータルは、これを直ちにヘッドラインとして掲載したが、1時間後、記事は削除された。

人類の普遍的価値を力説した発言も、同様の制限を受けた。香港のフィニックス・テレビは同日、タウンホール・ミーティングを中継する途中、オバマ大統領が、「表現の自由や宗教の自由、情報へのアクセス自由、そして政治への参加などは、米国だけの権利ではない」と述べる場面が放映される前に、ほかのニュースを流した。ファイナンシャル・タイムズ紙は、「米官僚らが数週間に渡って、タウンホール・ミーティングをより多くの中国人が視聴できるようにしてほしいと働きかけたものの、中国政府はびくともしなかった」と指摘した。



mindy@donga.com