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朝日新聞「日本人拉致事件、金正日総書記が直接指示」

朝日新聞「日本人拉致事件、金正日総書記が直接指示」

Posted November. 03, 2009 08:27,   

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70、80年代に起きた北朝鮮による日本人拉致事件は、当時朝鮮労働党秘書だった金正日(キム・ジョンイル)総書記の指示によるものだったと、朝日新聞が日本政府関係当局の調査を引用し、2日付で報じた。同紙は、「拉致事件を計画・実行した朝鮮労働党対外情報調査部(現35号室)は、当時金秘書の直属の工作機関だった。指示を受ける際には『伝達式』まで行われていた」と伝えた。

同紙によると、対外情報調査部の指示体系は、部長、副部長、課長、指導員、工作員という構成で、3人の副部長と7つの課で成っていたという。課ごとに韓国、中国、日本など国別に情報収集を担当していたほか、工作員を養成する課もあった。対外情報調査部は、当時金秘書の命令を受ける際、朝鮮労働党の本部に部長、副部長、課長が集められ、「伝達式」が開かれた。その後、命令は課長から指導員、指導員から工作員の順に文書や口頭で伝えられた。命令に背いた場合には、更迭や処刑などの厳しい処分を受けた。

これまで、日本では金総書記が日本人拉致を指示したか、少なくとも知りうる立場にあったとの見方が強かったが、政府当局によって具体的な事実が明らかになったのは初めて。02年9月の日朝首脳会談で、金総書記は小泉純一郎首相(当時)に、「(拉致事件は)特殊機関の一部が妄動主義、英雄主義に走り、こういうことを行ってきたと考えている。責任者を処罰した」と述べ、公式に謝罪した。しかし、金総書記が拉致問題に直接関与した事実が伝えられたことで、拉致と核、ミサイル問題を包括的に解決し、日朝国交正常化を目指す方針を掲げる鳩山由紀夫内閣の取り組みは、困難に直面することになったと、同紙は指摘した。



changkim@donga.com