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頭を垂れた朴智星…君はアジアに夢を届けた

頭を垂れた朴智星…君はアジアに夢を届けた

Posted May. 29, 2009 06:03,   

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「大韓民国の息子」朴智星(パク・チソン、26=マンチェスター・ユナイテッド)が28日、イタリア・ローマのオリンピコスタジアムのグラウンドに登場した時、私の心臓は激しくドキドキと鼓動した。世界最高のクラブ対抗戦の欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ決勝戦に、アジア選手としては初めて後輩の朴智星がプレーするんだなんて。昨年、ロシアのモスクワで行われたチェルシーとの決勝戦の時、出場エントリーにも入れなかったことを現場で見届けなければならなかった私だったので、その感激は表現し切れなかった。

朴智星の先発出場は韓国を越えて、アジアのサッカー有望株らに夢と希望のメッセージを届けた。世界最高と評価されるイングランド・プレミアリーグに入り、主力の座を獲得した上、「夢の舞台」と呼ばれるチャンピオンズリーグまでまたに掛けたのは、歴史に長らく残ることだ。

こんな喜びもつかの間。朴智星はクリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニー、ライアン・ギグスなどマンUの主力選手らが全般に振るわなかったため、頭を垂れた。マンUは、サミュエル・エトーとリオネル・メッシにゴールを奪われ、スペインのFCバルセロナに0対2で敗れた。朴智星は準優勝のメダルをもらう時に、頭もあげられず、グラウンドを離れる時も人の視線を避けて静かに帰った。私も「おつかれさま」の一言もかけられず、引き返すしかなかった。

しかし、智星よ!勝敗にあまりこだわるな。サッカーは勝つ時もあれば負ける時もあるものだ。次を視野に入れて、頭を上げて再び走れ。来年は優勝カップが君を待っていることを忘れるな。

今日の敗北は君の敗北ではなく、マンUの敗北だった。マンUはバルサのメッシやアンドレス・イニエスタ、シャビ・エルナンデスら「小さな楽師ら」のハーモニーに身動きさえ取れなかった。彼らが繰り広げる芸術的なパスにマンUのスピードとパワーは色あせてしまった。冷静に見ても優勝はバルサのものだった。