生産、消費、投資など、昨年12月の主要実体経済の指標が一気に墜落するなど、韓国経済が急激に低迷のトンネルに入っているという事実が統計で繰り返し確認された。
昨年、年間の経常収支が通貨危機以来11年ぶりに赤字に転じ、外国人投資家が証券市場で「セール・コリア」に乗り出した影響で、資本収支も史上最大規模の純流出を見せた。
●生産、消費、投資が軒並みに墜落
30日、統計庁がまとめた「08年12月産業活動動向」によると、昨年12月、製造業や電気・ガス・鉱業を合わせた鉱工業生産は、前年同月対比18.6%急減した。鉱工業統計を取り始めた1970年1月以後、39年ぶりの最低値だ。
業種別では半導体と部品(−42.8%)、自動車(−29.3%)など、主力産業の生産の減少幅が大きかった。特に、製造業の平均稼働率は62.5%で、1980年9月(61.2%)以後、最も低い水準に落ち込んだ。
消費や投資など内需関連指標も通貨危機以来、最悪の経済状況を反映した。昨年12月の消費の伸び率は前年同月対比−7%、未来経済成長の土台である設備投資の伸び率は−24.1%で、それぞれ1998年12月と11月以後、最低を示した。
ただ、投資指標のうち建設受注は公共と民間部門の土木工事の発注量が増え、33.5%が拡大した。
●輸出の伸び悩みのため、経常収支は悪化の見通し
同日、中央銀行の韓国銀行(韓銀)が発表した「08年中の国際収支動向(暫定)」の報告書によると、昨年、韓国の経常収支の赤字は64億1000万ドルで、韓銀の予想(45億ドル)を越えた。
昨年、原油と原材料価格の急騰が響き、外国人投資家の株式投資資金が韓国の株式市場から大量に流出したため、昨年の資本収支も509億3000万ドルの純流出を示した。経常収支と資本収支が共にマイナスを記録したのは、関連統計と取り始めた1980年以後、初めてのことだ。
今年1月の貿易収支も輸出の伸び悩みや旧暦のお正月の連休による操業中断などの影響で、38億〜40億ドルの赤字が予想される。このため、1月の経常収支も黒字を維持するのは困難と見られる。
●専門家、「景気浮揚を急ぐべき」
李成太(イ・ソンテ)韓銀総裁は同日、ある講演で、「昨年4四半期のマイナス成長を長期低迷の始まりと見るか、一時的な現象と見るかによって展望が違ってくる」とし、「景気低迷は始まったばかりで、今年1〜2四半期もさほど変わらないとしたら、今年、マイナス成長は確実と見られる」と述べた。
これは韓銀の今年の成長率展望2.0%を事実上諦めたことと受け止められる。このため、韓銀が4月に打ち出す修正展望値が大幅に下落する可能性も排除できない。
三星(サムスン)経済研究所のクォン・スンウ・マクロ経済室長は、「内外の景気低迷を視野に入れれば、輸出の減少は避けられないが、内需が急激に悪化しているだけに政府は果敢な景気てこ入れ策を急いで導入しなければならない」と述べた。






