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「科学的に再照準」、世界が進化論熱風

Posted September. 22, 2008 08:37,   

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空と海で旅をする2チームは、旅行の目的も同じだ。1831年、英国海軍省の測量船ビーグル号に乗って5年間、世界を見て回ったチャールズ・ダーウィン(1809〜1882)の旅程を踏査することだ。ダーウィン誕生200周年を記念する旅行だ。

来年はダーウィンが生まれて200周年、ダーウィンが「種の起源」を出して150周年になる年だ。「種の起源」は、マルクスの「資本論」、フロイトの「夢判断」などとともに、人類史に大きな影響を与えた本に挙げられる。このうち、マルクスとフロイトの理論は、現代になって傷つきもしたが、ダーウィンの進化論は、他分野にも広がっている。

ザ・タイムスは最近、「自然の選択か神の介入かという問題は、ダーウィン誕生200周年を目と鼻の先にした今日も、依然として論議の的だ」と報じた。同徳(トンドク)女子大学の張大翼(チャン・デイク)教授も、「哲学、心理学、医学、経済学など多くの学問で進化論を取り入れた研究が進められるほど、ダーウィンの理論は今日全盛期を迎えている」と語った。

このようなムードの中、来年の記念行事は盛大に行われるものとみえる。米アパラチア大学は16日、ダーウィン特別講義を始めた。著名な学者13人が、「起源の起源について」というタイトルで、来年4月まで講演をする。

英国のロンドン自然史博物館は、10月から来年3月まで、「ダーウィン展」を開催する計画であり、フランスのトゥールーズ博物館は、来年2月10日から、ダーウィン記念週間を実施し、「進化と医学」をテーマに学術会議を開く。

テレビのドキュメンタリー、映画製作もブームを乗った。映画『ラストエンペラー』の製作者である英国のジェレミー・トーマス氏が「創造」というタイトルで今月末にクランクインする映画が、最も期待される作品。彼は、「今日のようにダーウィンが論争になった時はない。時宜に適った映画になるだろう」と話した。

キリスト教界も、ダーウィン200周年を迎え、ダーウィンの業績にスポットライトを当てる動きを見せ、進化論と創造論の「和解」ムードも生まれている。

英国国教会は14日、「ダーウィン誕生200周年を迎え、英国国教会は、ダーウィンを誤解したこと、ダーウィンに対して誤った対応をしたこと、人々に誤解するようけしかけたことを謝罪する」と明らかにした。

教皇庁も立ち上がった。来年3月7日から、ローマで、カトリック系大学のイタリアのグレゴリアン大学と米国のノートルダム大学が、バチカンの後援で「種の起源」を論議する国際学術会議を開く。バチカン関係者は、「イデオロギーを排除し、科学的に進化論を論議することを願ったダーウィンの意思に沿った学術大会になるだろう」と話した。

韓国でも、記念出版、展示会が相次いで行なわれる見通しだ。生物学、哲学などの分野でダーウィンを研究する学者たちは、「ダーウィン・フォーラム」という会を中心に、「種の起源」、「人間の由来」、「人及び動物の表情について」のいわゆる「ダーウィン3部作」を新たに翻訳する作業をしている。

展示会では、11月14日に開館する京畿道果川市(キョンギド・クァチョンシ)果川洞の国立果川科学館が、開館記念で行なう「ダーウィン展」が代表的だ。東亜(トンア)サイエンスが共同主催する同行事は、開館日から6ヵ月間、ダーウィンの著作、ダーウィンが採集した化石など、海外から取り寄せた遺物を展示する計画だ。



gold@donga.com