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[オピニオン]戦闘警察・義務警察の親

Posted June. 10, 2008 08:31,   

ソウル世宗路(セジョンロ)と市庁前、清渓川(チョンゲチョン)広場で毎日開かれるろうそく集会を見守りながら、密かに気を揉んでいる人々がいる。兵役の代わりに戦闘警察や義務警察として服務している息子を持つ親たちだ。デモ隊との対峙が衝突に転じた場合には、もしかして息子が怪我でもするのではないかと、気が気でない。「罪を犯したわけでもないのに罪人のように小さくなるのが親」という言葉そのものの場面だ。まして「暴力警察」などといわれると、悔しさで震えるばかりだ。

◆最近、インターネットでは、光化門(クァンファムン)の地下鉄駅前で一人の戦闘警察の母親が鎮圧服姿の息子の胸に顔をうずめてすすり泣く動画が流され、話題を呼んでいる。息子は母親をなだめようとするが、母親は泣き止まない。そうしている時にも警察輸送バスの向こう側の車道からは集会参加者らのシュプレヒコールと喚声が絶え間なく聞こえてくる。そのたびに戦闘・義務警察の親は不安になる。「戦闘・義務警察もあなたの息子です」「戦闘・義務警察も国防を担う軍人です」「私たちの息子たちが無事除隊できるようにしてください」

プラカードを掲げて立っていたりもするが、デモ隊には通じない。親たちのこのような姿に胸を痛めるは戦闘・義務警察官たちだけだ。

◆米国産牛肉の輸入再交渉を求めるろうそく集会が先月2日から昨日まで39日間続いた。その間、戦闘・義務警察の苦労は並大抵ではなかった。まともに眠れず、怪我をしてやるせない思いに沈んでいるところに、「やりすぎ鎮圧」と非難までされている。一部のインターネットユーザーやマスコミは警察の行き過ぎた鎮圧に焦点を当てているが、警察からも戦闘・義務警察157人、一般警察官15人と計172人の怪我人が出ており、8人は入院中だ。デモ隊の人々と同じく、彼らも親にとっては目に入れても痛くない、かけがえのない子供たちである。

◆ろうそく集会は長期化に伴い、しばらく姿を消していた鉄製パイプまで再登場した。このままいけば火炎瓶が飛ぶこともあり得るかもしれない。警察バスを攻撃するデモ隊に対応する戦闘警察の姿が一部のメディアでは過剰鎮圧の場面として報道されたりもした。違法性の強い暴力デモにも平和的に対応できないと「民主警察」にはなれないという見方だ。一部の新聞はデモ隊による暴力の場面は一切掲載しない。デモを鎮圧する戦闘・義務警察の顔写真と電話番号を公開し、サイバーテロをあおる国が今の大韓民国だ。公権力の権威と法秩序の回復が急がれる。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説議員 sooya@donga.com