世界中で大きな人気を博している米国のアイミーム・ドット・コム(Imeem.com)は、さまざまな集団と双方向でつながる「ソーシャルネットワク」の概念に着目した音楽サイトだ。韓国系のスティーブ・チャンがパートナーとして参画し、話題になっていたサイトでもある。ユーザーは、インターネットで聞きたい音楽が好きなだけ聴ける。サイトの広告主が費用を肩代わりする仕組みだ。ただし、ダウンロードは有料。多国籍の音源が溢れる同サイトは、06年に本格的なサービスを開始したばかりだ。にもかかわらず、昨年には米国のベストサイトのトップ10に挙げられた。消費の多様性を背景に、小さな企業であっても挑戦すれば成功できるということを証明した。
◆韓国の音楽サイトのキューボックス・ドット・コム(qbox.com)のクォン・ドヒョク代表は、このような点を米国ウェブビジネスの強みとしてあげる。20大人気サイトのうち、03年以降に生まれたサイト数を見ると、「ウェブベンチャー成功神話」の勢力図が見えてくる。米国はユーチューブ(YouTube)など7サイト、日本はミクシィ(Mixi)など5サイトであるのに対し、韓国はティーストーリ(Tistory)一つだけだ。
◆そこで、クォン代表はグローバル市場に目を向けた。昨年、米シリコンバレーでキューボックスのパイロットサービスを開始した。彼は「世界を相手にサービスを提供するには、マーケティングや資金調達など現地市場を足場にするしかない」と説明した。ミュージシャンたちが音楽をアップすれば、ファンたちが手軽に試聴したり、友人たちと音楽を共有できる英国のサイト、べボ・ドット・コム(bebo.com)が、米国のAOLに8億5000万ドル(約8585億ウォン)で売却されたことは、クォン代表のチャレンジ精神をさらに刺激した。
◆成功例が多くなると、ベンチャー投資家も増え、起業にも弾みがついた。最近来韓したユーチューブの共同創業者であるスティーブ・チェン氏は、「シリコンバレーでは、ベンチャーキャピタルを訪問し、3〜5回プレゼンテーションを行えば1〜2週間内に起業ができる」と伝えた。韓国では夢のまた夢だ。コンサルティング会社イノムブグループのチャン・ヒョゴン代表は、「チャレンジ精神が消え去ったためだ」と指摘する。良質の教育を受けた人が、米国では冒険的な職業を選ぶのに対して、韓国では「一生当たり障りのない安全な」仕事に偏っているのが原因であるという話だ。ウェブベンチャー企業の新入社員が訓練を終えるとすぐ辞表を出して同分野の大手企業に移るのも「冒険より安全」を好むからだろう。韓国はもはや年老いてしまったのか。
洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com






