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飛べ、もう一度飛び立て

Posted November. 02, 2006 03:21,   

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40歳以降は全盛期を過ぎ、衰退の道を歩むわけではない。すでに決まった道を下っているという考えを覆し、それ自体新たな美しい創造的な人生の離陸に切り替え、楽しむことが重要だ。

著者は、40歳以降の人生を第3の時期、すなわちサードエイジと言い、学びの時期である「人生第1期」を経て、家庭を築き、社会の中で自分を実現していく20、30代の人生第2期と対比する概念で使用している。

著者は、この時期に安全へ執着を捨て、通帳の残高とそのためにすべての現在を捧げるさびしい人生ではなく、自分のリズムに合わせて、自分の中でさらなる全盛期を求めるようすすめている。ストレスがまったくない生活は死ねば得られるものだから、自分の中でまだ探険されていない要素を発見し、それを活用し、さらなる跳躍を果たす飛上の時代を生きてみろと言う。

年を取れば、「まるでリモコンによって自動操縦されている」ような感じを受ける。人は、過去の連続線上に存在する時、安全を感じる。そして、それを自分のアイデンティティだと認識する。過去に人生を導いてくれた精神的モデル、習慣、役割の中に閉じこめられてしまっているのだ。

しかし中年以降は、まさにそのような姿の古い脚本と戦争する時だ。アイデンティティとは、流れるものである。心理学者のエリック・エリクソンが適切に指摘したように、「個人のアイデンティティ形成は継続し、進行する過程」でなければならない。

絶えず自分を新しく規定すること、これがまさにアイデンティティの進化を意味する。そのため、過去から自由になることこそ、40歳以降にしなければならない最も優先的な課題である。

著者は創造的な第3期を迎えるために、「アイデンティティの成功的進化」の他にも、自分に対する愛情と他人に対する思いやりとのバランス、仕事と余暇の調和、自分と人生に対する真摯な省察と果敢な実行の調和など、六つの原則を提示している。興味深いのは、六つの原則すべてが「調和と均衡」という核心的キーワードをその中に盛り込んでいる点だ。溢れたり不足したりしない中庸の精神が、この時期の成熟度を決めるのだ。

サードエイジは、自己を創造的に活用するという夢を実践することで、夢を完成させていく時期である。人は夢を見、その夢をつかむために努力する。それが人生という言葉に共感する。夢をつかむことができなくて悲劇的になるのではなく、夢すらも見ることができず、夢をつかもうと努力もできないことが悲劇という言葉に、賛成する。

さらに、「今すぐ何かを果たすことが夢ではなく、始めたことを続けることが夢だ」という言葉に拍手を送る。「これからの時代は、夢を見る行為と自己克服を調和させる方法を悟った人々には、最高の時代になる」ことを信じる。

結局、「私は私の人生の共同創造者」という強い認識の中で成り立つ中年革命が重要となる。年を取っていくうえでも、やはり変化と革新が必須なのだ。