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崔圭夏元大統領逝去

Posted October. 23, 2006 07:01,   

崔圭夏(チェ・ギュハ)元大統領が22日午前7時37分、老衰のため逝去した。享年87歳。心臓疾患などを患ってきた故人は、同日午前6時ごろ、ソウル麻浦区西橋洞(マポグ・ソギョドン)の自宅で意識を失った状態で発見され、ソウル大学病院に運ばれて心肺蘇生術を受けたが、そのまま永眠した。病院側は、崔元大統領の死因が急性心不全と推定されると発表した。

前職大統領のうち最高齢だった故人は、1976年から4年間首相を務めた後、1979年「10・26事態」後、大統領権限代行を経て、同年12月、統一主体国民会議で第10代大統領に選出された。しかし、崔元大統領は、「12・12クーデター」で権力を掌握した全斗換(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両氏らの新軍部勢力に押されて、大統領としての権限をまともに行使できず、1980年8月15日、下野声明を出して退いた。

就任直後の1980年2月、金大中(キム・デジュン)前大統領をはじめ政治事件関連者687人を赦免復権するなど、社会の安定を図ったものの、同年5・18民主化運動など激変の状況を見守らなければならなかった。大統領在任期間は8ヵ月に及ばない憲政史上最短命だ。

大統領職を辞任した後、故人は新軍部の権力掌握の内幕など激動期の真実について口を閉ざしたまま、隠遁に近い生活を送った。金永三(キム・ヨンサン)政権時代の1995年、12・12および5・18事件を捜査していた検察から当時の状況に対する証言を求められたが、拒否した。

歴代大統領の逝去は、李承晩(イ・スンマン)初代大統領(1965年)、朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領(1979年)、尹普善(ユン・ボソン)元大統領(1990年)に続いて4人目だ。

政府は崔元大統領の葬儀を、「国葬と国民葬に関する法律」と施行令に従って、国民葬(5日葬)にする方針を決め、遺族の意見を聞いて、23日の臨時国務会議で最終決定することにした。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は同日、崔元大統領の長男のユンホン氏に電話をかけて、哀悼の意を表し、李炳浣(イ・ビョンワン)大統領秘書室長と李白萬(イ・ペクマン)広報首席秘書官を、殯所の設けられているソウル大学病院に送って弔問した。

遺族はユンホン、ジョンソク氏ら2男1女。ソ・デウォン外交通商部本部大使が娘婿である。



yongari@donga.com