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100年ぶりの酷暑はない?

Posted May. 25, 2005 03:20,   

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「ラジオの広告を中断するように。売り場の宣伝文も取りかえるように」。この夏、猛暑を期待し、大々的な夏の企画イベントを準備中だった夏季商品メーカーのマーケティング担当者が困惑している。

気象庁が23日、今夏「100年ぶりの酷暑はない」と予報したからだ。当初、夏季商品メーカーらは、今年初めに「100年ぶりの酷暑」の可能性を指摘した米航空宇宙局(NASA)所属の研究員の主張を根拠に大々的な「猛暑販促活動」を繰り広げてきた。B−Rサーティワンアイスクリームは24日、緊急会議を開き、ラジオ広告の素材を変えることを決めた。

最近お目見えしたソフトドリンク「シャーベットクーラー」のラジオ広告では、気象予報担当の女性キャスターが100年ぶりの酷暑に疲れてきちんと話せなくなる状況が描かれているが、状況が変わったためだ。同社マーケティングチームのチョン・ファソン課長は「消費者が拒否反応を起こしうるという意見のため、広告の素材を変えることにした」と話した。

氷菓メーカー「ピングレ」は、アイスクリームの生産品目を調整する案を検討中だ。ピングレのパク・イルファン広報室長は「氷がたくさん入った製品の割合を減らし、その代わりミルクアイスクリームの生産を増やすことを検討している」とした。今年初めの猛暑予報に支えられエアコンの特需を得ていたエアコン製造会社も困難な状況に処している。

エアコンの販売促進のため、日中の最高気温が34度の日が9日以上持続する場合、電気料金を支援する「酷暑イベント」を行っている三星(サムスン)電子は、同イベントを持続させるかをめぐって頭を悩ませている。三星電子はいったん売り場に設けられた「100年ぶりの酷暑」という関連広告物は除去することにした。5月下旬〜6月初旬に集中的に夏服を売らなければならないデパートのバイヤーも忙しくなった。今年は酷暑で夏の衣類が昨年に比べて30%以上多く売れるものと期待していたため、さらに当惑している。

ロッテ百貨店はひとまず、カーディガンやジャケットなど、気温が落ちる場合、たくさん売れる商品の企画展示会を繰り上げて行う案を検討中だ。現代(ヒョンデ)百貨店・家電担当バイヤーのチン・ジェボムさんは「かえって、低温現象が現われる可能性が高まれば、各メーカーは急いで夏物を処分する企画展示会を準備しなければならないだろう」と話した。

一方、この夏100年ぶりの酷暑はないだろうという気象庁の予報を受け、夏の商品を作る一部メーカーの株価も24日大幅に下落した。扇風機メーカー「シニル産業」の株価は、3420ウォン(約340円)で、前日比9.04%も暴落した。アイスクリーム会社のロッテ・サムガンとピングレの株価も、それぞれ6.0%、0.73%落ち込んだ。



許振碩 金光賢 jameshuh@donga.com kkh@donga.com