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黄禹錫教授、難病患者から幹細胞摘出に初めて成功

黄禹錫教授、難病患者から幹細胞摘出に初めて成功

Posted May. 21, 2005 19:15,   

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黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学碩学教授(52)が、昨年に続いて世界を驚かす研究結果を発表した。

黄教授の研究チームは脊髄損傷や小児糖尿、先天性免疫欠乏症などの難病を患っている11人から、人間胚芽複製の方法を使い、人体のすべての臓器細胞に育つ幹細胞(stem cell)11種類を取り出すことに成功したと19日、発表した。

この幹細胞を患者の疾患部位に移植すれば、健康な細胞に育ち、難病の治療につながるものと期待されるている。

特に、同研究は昨年とは違って患者から直接幹細胞を得たため、免疫の拒絶反応はほとんど出ないものとみられる画期的なものだ。

研究には黄教授を含め、ソウル大学の獣医学部、医学部、農業生命科学部、漢陽(ハンヤン)大学医学部、ミズメデー病院、ハナ病院などに所属する24人の韓国人科学者と、米ピッツバーグ大学医学部のジェラルド・シャトン教授が参加しており、20日付発行の米科学専門誌『サイエンス』の紹介された。人間胚芽複製は体細胞の遺伝子と核が除去された卵子と融合(複製)させることで胚芽をつくり、ここから疾病治療用の幹細胞を取り出すのが目的だ。

黄教授チームは、昨年2月にも同じ方法で健康な女性から1種類の幹細胞を得ることに初めて成功し、世界を驚かせた。

黄教授は19日午前11時(現地時間)、英国ロンドンのサイエンス・メディア・センターで世界中のマスコミに対し、研究成果を発表した。

黄教授は本紙の電話取材に、「今回の成果で細胞治療に向けての最大の難関を潜り抜けることができた。今後は動物実験を行い、ガンが発生するかどうかを確認し、幹細胞が特定の細胞に分化するメカニズムを解明する計画だ」と話した。



wolfkim@donga.com