Go to contents

「ラグビーを続けられるだけで幸せです」

「ラグビーを続けられるだけで幸せです」

Posted May. 18, 2005 22:33,   

한국어

「思う存分走れるということだけでも幸せです」

02釜山(プサン)アジア大会のラグビー7人制と15人制で、韓国の金メダル獲得に主役を果した李ミョングン(27・写真)。

まだ韓国ラグビー代表チームに所属しているが、彼の主な舞台は韓国ではなく香港だ。03年4月、軍のチームである尚武(サンム)を除隊した。その後も運動は続けたかったが、呼んでくれるチームがなかったためだ。韓国には三星(サムスン)SDIと韓国電力、浦項(ポハン)鋼板の三つの実業チームがあるが、彼が走れるチームはなかった。

猛活躍しなければならない時にユニホームを脱いで高校コーチを転々した彼が、グラウンドに復帰できるチャンスを掴んだのは昨年末。IRB(国際ラグビー連盟)アジア開発担当官であるジェラード・ギャラハ(36・ニュージーランド)さんに会ってからだ。彼の資質を把握したギャラハさんの助けで、香港プロチームのシノベート・アバディーン香港クリケットクラブに入団した。香港のラグビー水準は韓国より低い。しかし、アジア最強国の代表選手と自慢できるような立場ではなかった。走れることだけで充分だった。

「選手はグラウンドにいてこそ、存在価値があります。韓国実業チームで走りたかったのですが…。今からは、私のために、そして後輩たちのために、海外でラグビーで生き残れる突破口を見つけます」

李ミョングンは全身で走り、04〜05香港クラブ対抗1部リーグで、所属チームの優勝を導き実力を認められた。しかし、香港のラグビーシーズンは10月から3月まで。雨季には再び生計のためにお金を稼がなければならない。彼は7月からは、香港のクラブで幼少年たちを指導しながら生活する予定だ。

「私だけでなく国家代表級選手20人余りが走れるチームがなく休んでいます。でも、このような現実を嘆いてばかりはいられません。香港はスタートであるだけです。ニュージーランド、オーストラリア、イングランドなどラグビー強国で走ることができるように頑張ります」



yjongk@donga.com