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鉄道庁、砂利採取の事業権なしに無謀に推進

鉄道庁、砂利採取の事業権なしに無謀に推進

Posted April. 20, 2005 23:14,   

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鉄道庁(現韓国鉄道公社)が、昨年ロシア・サハリン油田事業と同時に行なおうとした北朝鮮の礼成江(イェソンガン)の砂利採取事業も、事業の実現性を考慮せずに無謀に推進していたことが明らかになった。

当時、鉄道庁は、サハリン油田投資に鉄道庁を引き入れるうえで決定的な役割をした許文錫(ホ・ムンソク、71)(株)韓国クルドオイル(KCO)代表の提案で、砂利採取事業を推進したが、実際に当時、砂利採取事業権は他の企業が保有している状態だった。

しかし鉄道庁は、これを確認もせずに事業を推進し、統一部は今年初めに、事業権もない許氏に砂利運搬の承認を与えたことが分かった。

対北貿易会社である(株)コリンフインターナショナルの宋基学(ソン・キハク、46)代表は20日、本紙の記者に会って、「03年7月、北朝鮮の朝鮮対外経済協力推進委員会と礼成江・臨津江(イムジンガン)の砂利(建材)採取と販売事業権を得た」ことを明らかにした。

宋代表は、「03年末、許氏が同事業に関心を示し、契約書写本をコピーしたことがある」と話した。

宋代表によると、昨年10月13日、許氏が「200万ドルを投資するから株式51%を譲ってほしい」と提案し、金を同年11月5日までに入金する条件で、投資約定と秘密維持の合意書を作成したという。しかし、許氏が入金しなかったのでこの契約は流れたと、宋代表は明らかにした。

結局、許氏所有の(株)H&Kエネルギーが、北朝鮮建材事業権を一時的に所有したのは、04年10月13日から11月5日までに過ぎない。しかし、鉄道庁はこれよりも以前の03年末から砂利運搬事業を検討してきたという。

許氏は最近、本紙との会見で、「03年末から鉄道工事の王煐竜(ワン・ヨンヨン)事業開発本部長と、北朝鮮の砂利運搬事業を協議してきた」ことを明らかにしている。

一方、油田投資疑惑事件を捜査中のソウル中央地検特捜3部(洪満杓部長)は20日、金世浩(キム・セホ、当時鉄道庁長)建設交通部次官の自宅や、鉄道公社事業開発本部特殊事業処事務所など4ヵ所を家宅捜索した。