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パウエル氏、一時「北朝鮮の平和的政権交代」建議

パウエル氏、一時「北朝鮮の平和的政権交代」建議

Posted December. 24, 2004 23:02,   

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北朝鮮問題と関連した米国の代表的な保守派、ハドソン研究所のマイケル・ホロウィツ研究員が23日述べたところによると、米国務省は今年6月、北朝鮮の核問題をめぐる第3回6カ国協議の直前、北朝鮮の「平和的政権交代(peaceful regime change)」を政策目標に決めたが、ブッシュ大統領の最終裁可を受ける過程で、この部分が除かれた。

ホロウィツ先任研究員はこの日、ワシントンにあるハドソン研究所で、対北朝鮮政策説明会を終えた後、国務省高官の話として、このように伝えた。

▲ホワイトハウス会議の状況〓ホロウィツ先任研究員によると、パウエル米国務長官は第3回6カ国協議直前の6月22日、ホワイトハウスで「平和的な政権交代の推進」という内容が盛り込まれた「北核の解決策」(June proposal・6月の政策提案書)をブッシュ大統領に報告した。

しかし、ライス米大統領補佐官(国家安保担当)が「その内容は削除するのが良さそうだ」と述べ、ブッシュ大統領はその意見を受け入れ、その場で太いペンでその部分を消した。ライス補佐官が示した「削除の意見」が、政権交代を試みること自体に反対するとの意味なのか、それとも対外的影響を懸念したためかどうかは分からない。

ただし、米紙ニューヨークタイムズは、ホワイトハウス会議の翌日である6月23日付で「米国は第3回6カ国協議で、北朝鮮への軍事攻撃を行ったり、北朝鮮・金正日(キム・ジョンイル)政権を崩壊させたりしないという暫定的な安全保障を行うことを決めた」と報じた。

▲表向きの本音〓現在、米国が掲げている公式的な政策基調は、北朝鮮体制の変形(regime transformation)だ。ホワイトハウスのハートリー安保会議副補佐官が今月初旬、ワシントンを訪問した韓国与野党の議員団に、公表した内容だ。イラクのサダム・フセイン政権のように、軍事的な方式で政権交代を試みたりはしないものの、対外開放を通じて、実益に気付かせることで、自ら民主的なリーダーシップを打ち立てるよう誘導する、との計画だ。

韓国政府当局者は「米国は2年前から金正日政権を武力で交代させる考えはないと説明してきただけに『体制変形』という構想は、突然に出てきたものではない」と説明した。

しかし、ライス補佐官の「削除意見」が対外的影響を懸念したためのものだったならば、ハードリー副補佐官が話す「体制変形」も、結局はパウエル米国務長官の6月政策提案書に盛られた「平和的政権交代」の別の表現であるだけだ、との解釈も可能だ。



金昇鍊 srkim@donga.com