
「僕…、しゃべるのは上手じゃないです。こういうふうに一人でインタビューをされるのも初めてなので…」
サッカーの04アジアユース(20歳以下)選手権大会で6ゴールを決めて、優勝と得点王、最優秀選手(MVP)の「トリプルクラウン」を手にした朴主永(パク・ジュヨン、19、高麗大学)。そんな彼が、グラウンドの外では恥ずかしくてたまらないという様子を見せた。何を聞いても照れくさそうな笑顔で、「はい」、「いいえ」だけで答えが返ってくるから、記者も困るしかなかった。
ところがグラウンドに立てば野生馬。今回のユース大会でもアジアを号令した朴主永だ。11日帰国して、大邱(テグ)チョング高校同期のハン・ジェグァン(19、蔚山現代)と一緒に大邱の実家に帰ろうとする彼と、ソウル九老区梧柳洞(クログ・オリュドン)のあるカフェーで会った。
▲謙遜なサッカーの天才〓朴主永は9日、中国との決勝戦でアルゼンチンのサッカー英雄マラドーナのような素晴らしいドリブルで4人をかわし、先制ゴールを決めた。
「率直に言って、私にドリブルの実力があるわけじゃないんです。シュートをしようとしたら、中国の守備手がタックルしてきたので、シュートするスペースを確保しようとしたところ、最適な場所にボールが出ただけなんです」
彼はうぬぼれることがない。友達のハン・ジェクァンは、「主永はもどかしいほど口数が少ないです。うまくやったときはちょっと自慢しても良いのに…」と横で口を挟む。
高校恩師のビョン・ビョンジュ監督(チョング高校)は、「主永は天才です。IQが150なんですよ。ゴールを決める本能的な感覚も優れていますが、ゲームを読み取る知能的なプレーは国内最高でしょう」と話した。幅広い視野に卓越なドリブル、シュート力といったゴールゲッターとしての3拍子を揃えているというのだ。
▲喜びよりは負担〓「今朝、帰国したとき、多くの方が空港に出て歓迎してくださいました。ありがたいですが、負担にもなります。私が怠けるんじゃないかと」
インタビューの間、始終お祝いの電話とインタビュー要請が殺到した。しかし、彼は「スーパースター」になったのが楽しいより負担に思えると打ち明けた。インターネット掲示板にも多くの文章が上がっているという。「マラドーナのゴールより素敵なゴールだった」、「これまで見たゴールの中で、一番素晴らしかった」などの褒め言葉もあるが、「これで満足しないで、もっと頑張って世界最高の選手になってほしい」というアドバイスの言葉もあると。
朴主永は篤実なクリスチャン。宗教は怠けたり傲慢になる心をコントロールする上で大きな力になるという。
▲世界最高のゴールゲッターに向けて〓朴主永の夢はスペインのフリメガリガやイングランドのプレミアリーグで活躍すること。練習のほかはテレビでビックリーグの試合を見ることに、ほとんどの時間を過ごす。ジーダン(レアル・マドリード)とティエリ・アンリ(アーセナル)、ファン・ニステル・ローイ(マンチェスター・ユナイテッド)…。
ある一人の選手を真似するより、いろいろな選手の長所を学ぼうと努力している。最近、引退を宣言した「永遠なリベロ」洪明甫(ホン・ミョンボ、35)からは、「黙々と熱心にする姿と後輩たちをリードするカリスマを学びたい」と話した。
▲勉強もしなければならないが〓朴主永は大学1年生だが、一度も講義を聴いたことがない。今年の初めから青少年代表チームに随時召集されて練習のため、学校に行く暇がなかったのだ。
「大学で友達と付き合いたいし、合コンもしたいんですが、暇がないんですよ。今回も17日まで休んで18日、全南光陽(チョンナム・クァンヤン)市でやる所属チームの練習に参加しなければならないんです」
せっかく迎えた甘たるい休息。今度は友達と映画も見て、カラオケへ行ってストレスも解消したいという。天才はやはり寂しいものなのか。
梁鍾久 yjongk@donga.com






