イランの南東部ケルマン州の古代遺跡都市バム(Bam)に強震が襲ってから3日目の28日、死者の数は3万人を越えたものとみられている。生存者の残っている可能性が薄く、救助作業も遅々として進んでいない。被災地域一帯では遺体が腐敗して、疾病の広がる恐れがある上、救護物資を狙った略奪まではびこっているため、地震に生き残った人々は、また新たな危険にさらされている。
▲死者3万人超す〓28日までにケルマン州が公式に確認した死者数は2万2000人。しかし、州政府は29日、「最終の死者数は3万人を越えるものとみられる」と予想した。
イラン内務省の報道官は、「救助チームがこれ以上生存者がいないと確信するまで、生存者に対する捜索作業は続ける」と発表した。イラン官営のIRNA通信は、「27、28日、約1000人が残骸の中から救出された」と伝えた。しかし、専門家によると、一般に埋沒された人が生存できる最長時間は72時間なので、さらなる生存者を期待するのは難しい状況だ。
イラン政府の災難回避能力に対する非難が高まっている中で、ハタミ大統領は29日、被災地域を訪問して被災者を慰労した。
▲生き残った人も一難去ってまた一難〓テントや毛布など救護物資を狙った略奪が相次いでいる。救護物資を運ぶトラックが襲われて、実際に都市に入ってきた時は全くの空だった場合もあると外信は伝えた。イラン軍はバム市に進入する道路に検問所を設置することにした。
救助関係者は遺体が同時に腐敗し、疾病が発生するのを憂慮している。現在、遺体を毛布などに包んでから殺菌剤を撒いて埋蔵している。
いまのところ、救護団体は生存者の捜索だけでも手が足りない状況なので、数万人の被災者は路上で寒さに堪えながら3日目の夜を過ごすことになった。
▲テヘランも地震の恐怖〓専門家は「首都テヘランにも強震が発生する可能性が高い」とし、「人口1200万人のテヘランを震度6.0以上の地震が襲った場合、約100万人が死亡し、400万人が負傷する」と警告した。
テヘラン危機管理予防センターのホセイニ所長は、「テヘランでは150年ごとに強震が発生している。3つの断層が通っているが、建物にはまったく耐震設備が整えられていないか、不備な状態だ」と指摘した。
▲救護活動〓28日午前、救助隊と薬品を積んだ米国の救助飛行機が現地入りするなど、同日まで少なくとも45台の外国の救助飛行機が到着した。
スイス、トルコ、ドイツ、英国、イタリア、フィンランド、スペイン、ウクライナ、ポーランドなどから救助隊が到着しており、他の国々も続々と支援団を送っている。国際赤十字委員会(ICRC)は医薬品や毛布など救護物資35トンを支援することにした。
イランは地震発生後、500台以上のヘリと航空機が救護物資の輸送と負傷者移送のために動員されたと発表した。こうした中で28日、救護物資を空輸していたイラン海軍のヘリ1機が墜落して3人が死亡する事故が発生した。
金承眞 sarafina@donga.com






