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「重い事件が軽率に…」 映画「殺人の思いで」のモデル刑事は語る

「重い事件が軽率に…」 映画「殺人の思いで」のモデル刑事は語る

Posted May. 12, 2003 22:28,   

最近、映画「殺人の思い出」が人気を集めているなか、華城(ファソン)連鎖殺人事件がまた注目されている。京畿道(キョンギド)華城警察署捜査2係長の南相国(ナム・サングク、49)警衛はやや苦い気持ちを隠すことができなかった。

南警衛は88年、華城警察署台安(テアン)交番の所長に赴任して、この殺人事件に関わってきた。90年からこの警察署の刑事係長で10年間を勤めながら、およそ12年間この事件を捜査してきた。

南警衛は「映画は元々興味を中心に脚色されるので、なんとも言えない。ただ多くの人が連関された重い事件が軽率に扱われるようだ」と話した。

86年10月、 京畿道華城市台安邑のある農水路で朴さん(25、女性P)が両手が縛られたまま、首が絞められて死んだ遺体で発見されてから5年間、10人余りの女性が似たような手口で犠牲となった華城連鎖殺人事件。合わせて180万人の警察兵力が投入されたが、結局殺人犯を検挙することができなかった。

南警衛は「当時、各地から来た130人余りの刑事たちが捜査本部を設置して、徹夜で事件につとめてきた」と話した。

意欲が先に進んで問題点も出た。警察の強圧捜査で多くの容疑者たちが虚偽の白状をしたが、証拠がなくて釈放された。映画の中の最後の犯人のモデルになったある青年に対して南警衛は「単純なセクハラ犯だった。少し殴られただけで、自分が犯人だと言うほどの弱い人だった」とふりかえた。

犯人は誰であろうか。南警衛は「犯人が白髪3本を現場に残しており、女の子を抱いて行くのを見たという目撃者の陳述などから、年寄りである可能性もある」と推定した。

南警衛は93年、京畿道水原市(スウォンシ)のある空き家で死んだまま発見された白髪老人の金さん(67)を有力な容疑者とみている。

当時の技術では金老人と犯人のDNAを比べることができなかった。南警衛は当時、捜査が「20代半ばの防衛兵出身」に焦点が合わせられて、年上の人物を排除したことを残念に思った。

17年捜査人生の3分の2を捧げた華城連鎖殺人事件に対して、南警衛は「これ以上未練がない」と頭を横に振った。しかし彼の目つきは相変らず光っていた。



podragon@donga.com