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「女子中学生死亡事件」米装甲車管制兵に無罪の評決

「女子中学生死亡事件」米装甲車管制兵に無罪の評決

Posted November. 20, 2002 22:48,   

装甲車を運転する途中、女子中学生2人を圧死させた容疑で起訴された米軍装甲車の官制兵が陪審員団から無罪の評決を受けた。これに対して、同事件の汎国民対策委員会と遺族らが大きく反発している。

米陸軍第2師団軍事法廷の陪審員団は20日、米軍検察によって過失致死罪で起訴された工兵旅団44工兵大隊所属のペルナンド・ニノ兵長(27)に無罪の評決を下した。

陪審員団は、米第2師団の現役軍人7人からなり、規定によって、無罪の理由や賛成人員などは公開されなかった。

米国の司法手続きによって、軍検察は、無罪評決に対し控訴できないことから、今回の無罪評決で「米軍装甲車による女子中学生死亡事件」は事実上、すべての司法手続きを終えたことになった。21日から裁判が予定されている装甲車運転兵のマークウォーカー兵長の場合も起訴が棄却されたり、無罪評決を受けることが確実視されている。

裁判の直後、米第8軍司令官のチャールズ・キャンベル中将は記者会見し「悲劇的に犧牲になった2人の女子中学生の遺族らにもう一度謝罪と弔意を示したい」としたうえで「今回の裁判は公正だった、陪審員らはさまざまな証拠を通じて、ニノ兵長に刑事的な過失がないとの判断を下したもの」と話した。

これについて、亡くなった沈(シム)ミソン(14)さんの父親、沈洙輔(シム・スボ、48)氏は「無罪評決が下されとは思わなかった」とし「とんでもない結果で、話すことがない」と話した。

汎国民対策委員会のチェ・ヒボム事務局長(36)は「陪審員全員が米第2師団の現役軍人であるために、すでに予見されていた結果だ。韓国民をぎまんする米軍に深い憤怒の意を示したい」と述べた。

対策委は、判決の直後、法廷が設けられた京畿道東豆川市(キョンギド・トンドゥチョンシ)のキャンプケイシー前で、部隊内への進入を試みるなど激しいデモを繰り広げた。また、ウォーカー兵長の裁判が始まる21日から、大規模なデモを行い、在韓米軍の法的地位などを定めた韓米地位協定の改正などを促すことにしている。



argus@donga.com