Go to contents

「ABBA」ブロードウエイ・ミュージカルで華やかに復活

「ABBA」ブロードウエイ・ミュージカルで華やかに復活

Posted October. 02, 2002 23:13,   

9月25日午後2時。

米ニューヨークのマンハッタン・ブロードウェイ50番街にある1500席規模のウィンター・ガーデン劇場の前には、ミュージカル「ママミア」を見るために押し寄せた観客で足を踏み入れるすき間もなかった。

「ママミア」は、1970年代に世界的なグループ「アバ(ABBA)」のヒット曲を使ったミュージカル。2001年10月に始まったこのミュージカルは、30あまりのミュージカルが「生存競争」繰り広げるブロードウェイで、連日満員を記録している。

1週間前に予約が締め切られ、ウィンター・ガーデン劇場のチケット売り場の前で朝から並ベば、予約キャンセルのチケットをわずか1、2枚手に入れることができる。

このミュージカルは「アバ」のメンバーだったビヨルン・アルバースとベニー・アンダーソンが制作した作品で、「アバ」のヒット曲22曲でストーリーが展開される。

ストーリーは、グループ「アバ」についての話ではなく、ギリシアの小さな島で暮らす女性ドナ(ルイス・ピトル)の人生逆転、結婚を控えた娘ソフィー(タナ・メディガン)の愛だ。

ドナはクラブ歌手だったが、今は宿屋を独りで経営して娘ソフィーを育てている。結婚を控えたソフィーは、ドナの昔の日記を見つける。父親が誰だか知らないソフィーは、ドナの日記から父親かもしれないサムとビル、へリーという3人の男性を知り、ドナに黙って彼らに自分の結婚式の招待状を送る。

ドナの昔の友人、ロッジとターニャもソフィーの結婚式に出席するためにギリシアに来る。彼女ら3人の女性は、70年代に「ドナとダイナモス(Dynamos・発電機または口語で精力家という意)」というグループ活動をしていた。

娘の結婚式で昔の男友だちと会ったドナは動揺し、ロッジとターニャは悩むドナのために「ダンシング・クィーン(Dancing Queen)」を歌う。ヘアドライヤーとくしをマイクにして二人の「おばさん」が、観客の拍手と拍子に合わせて舞台を縦横無尽に駆けまわる。彼女らのコミカルなダンスに観客は手をたたいて大笑いする。

結婚式前日の夜、父親を探したい一心のソフィーは、サムとビル、へリーに「個別に接触」して質問する。この時「Gimme Gimme Gimme」が速いビートで舞台に流れ、ソフィーは彼らに過去を尋ねる。サムはドナと「S.O.S」を、ビルはソフィーと「The Name of the Game」を、ヘリーはドナと「Our Last Summer」を歌う。

「ママミア」のストーリーは、単調で舞台装置も単純だ。にもかかわらず、このミュージカルが観客の視線をとらえる理由は、昔懐かしいヒット曲が適材適所に流れるからだ。日刊紙「サンデータイムズ」は「『ママミア』の成功は、世界的なヒット曲をストーリーの中に巧みに組み込んだ技術とウイットにある」と説明した。

公演会場でとくに目につくのは客席を埋めつくした観客のかなりの数が、老年層という点だ。かれらは70年代に流行ったアバの歌が2000年代にも「ライブ」で楽しめると喜んでいる。

ミュージカルが終った後、主演らが袖の広いピカピカの衣装を着て「ダンシング・クイーン」と「ママミア」を「ボーナス」で熱唱する時、老年の観客は起立して拍手を惜しみなく送った。



趙梨榮 lycho@donga.com