ロシアとグルジアの間に緊張が高まっている。
ロシアのプーチン大統領は11日「グルジアが独自にロシアとの国境地域の安全を確保できない場合、自衛権を発動する」と述べた。これはグルジア領内に潜んでいるチェチェン武装勢力を掃討するために軍事行動に出るという最後通牒を意味する発言だ。
プーチン大統領は、ロシア国境越しにあるパンキシ渓谷に潜伏するターゲットへの打撃に関する報告書を提出するようロシア軍参謀本部に指示したという。
91年に旧ソ連から独立して以来、ロシアとかっ藤が絶えなかったグルジアは、ロシアの強硬な態度に戸惑っている。
緊急安保閣僚会議を召集したグルジアのシェワルナゼ大統領は「この発言はグルジア侵攻を意味しない。近くプーチン大統領と電話で協議する」と述べた。
しかし、ロシアは12日「国連総会でもこの問題を取り上げる」とし、圧迫を続けた。これを機にグルジアを「しっかりと飼い慣らす」という腹づもりだ。プーチン大統領の今回の発言は、同時多発テロ1周年に迎え「反テロ」という国際的大義名分を掲げることで、西側の非難を事前に遮断するというち密な計算であると分析される。
旧ソ連外相で親西側派のシェワルナゼ大統領が95年に政権を掌握して以来、グルジアとロシアとの関係は悪化してきた。グルジアは、北大西洋条約機構(NATO)加入や独立国家連合(CIS)脱退を推進するなど、脱ロシア路線を歩み始め、今年初めには米国軍事顧問団まで受け入れ、ロシアをより刺激した。このためロシアはグルジア内の軍事基地を閉鎖して、兵士を撤収するはめとなった。
金起顯 kimkihy@donga.com






