Go to contents

「光触媒」光で洗濯する洗剤登場

Posted April. 15, 2002 09:44,   

最近の洗剤広告をみると、「光触媒」というなじみのない科学用語が登場する。触媒とは化学反応を円滑にする物質で、それ自体は変化せず反応速度に大きな影響を与える。光触媒は言葉通り、光のエネルギーによって触媒作用をする物質だ。

光触媒は光を受けると負極(−)を持つ電磁と、正極(+)を持つ精孔(微細な穴)を作る。 光触媒の要はこの電磁と精孔の強力な酸化還元力だ。

洗剤に使われている光触媒のフタロシアニンは、水の中で酸化力の強い活性酸素を作り、洗濯物の色素を分解する。しかし、高価なため、洗剤に含まれた量が少なく、洗濯を繰り返して光触媒が洗濯物に蓄積してこそ効果が出るという。もちろん、洗濯物を日光に干さないと効果はない。

光触媒として最も有名なのが二酸化チタニウム(TiO2)だ。この外に酸化亜鉛(ZnO)、黄化カドミウムなどもあるが、二酸化チタニウムは光によって分解せず、活性もよいため広く使われている。韓国内では、100%輸入に依存していた二酸化チタニウムを、昨年からベンチャー企業が国産化している。05年の韓国国内での二酸化チタニウムの市場規模は、年間約1兆ウォンになると推定される。

現在、タイル、ソファー、カバン、キムチ専用冷蔵庫、空気清浄機、掃除機、トンネルの内部に至るまで、二酸化チタニウムをコーティングし、汚染物質と有害細菌を除去している。

光触媒のもう一つの長所は水とよく結合するという点だ。そのため、車のガラスに光触媒をコーティングすると、雨の時、雨粒がガラス全体に行き渡って視界をひらける。それから日光を浴びると雨に含まれていたほこりまで分解する。

科学者らは、光触媒の酸化還元力を利用して水を分解し、燃料電池に利用される水素を得る研究も進めている。



puset@donga.com